アメリカの伝統的ウイスキーブランドが展開した男性の本性を的確に描いたCM

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今回紹介するCMのウィットは日本では通用しづらいかなぁと思って「Twitter」でブログの番外編として紹介したら、思いのほか反響があったので、こちらでも紹介しておきます。

1795年から200年以上の歴史を誇るバーボン・ウイスキーの代表的銘柄「ジム・ビーム」。そのCMがこちら。まずはご覧あれ。

前振りの映像があった上での最後のコピー「GUYS NEVER CHANGE. NEITHER DO WE.(男なんて所詮変わらないもんさ。だから、私たちも変わらない。)」がたまらんです。

伝統を守り続けるウイスキーブランドとしては、サントリーのピュアモルトウイスキー山﨑の名コピー「なにも足さない。なにも引かない。」にも通じるものがありますね。

それにしても、「男性の本質なんて結局のところ何百年、何千年経とうがさほど変わらないものなんだよ。だから、変わらないものを飲み続けようよ」という表現は本気でググッときてしまいました。

「Twitter」では、ある女性から「面白いですけど、そこまで単純かよ!とツッコミを入れたくなりますねw」というリプライをいただきましたが、誠に遺憾ながら所詮男なんて女性に対してはそこまで単純なものです。ホントすいません。世の男性を代表して謝っておきます。

最後に蛇足ですが、このエントリーを書く際に検索をしていたら、「なにも足さない。なにも引かない。」のコピーは誰が書いたか諸説あり、それを知りたいと思った方が直接サントリーにメールで問い合わせてみたというブログ記事を発見しました。

・第四歩。何も足さない。何も引かない。[酒百歩。]
http://brass.usukeba.com/e29472.html

この記事によれば、大きな会社なので返信に1週間はかかると思っていたら、翌日には丁寧な文面の返信があったとのこと。

かねてからマーケティングには定評のある同社ですが、こういう姿勢はさすがです。

ただ広告ばかりで良いことを言っても行動が伴っていないブランド(企業)は結局は消費者から嫌われてしまうもの。発言と行動が伴ってこそのブランディング。企業のソーシャルメディアでの言動が重要視されている昨今、このあたりは広告主も広告会社もしっかり考えていくべき点ですね。強く自戒を込めて。

【参考記事】
・Jim Beam : Girls | scaryideas.com
http://www.scaryideas.com/content/14010/
・Jim Beam : Puppy | scaryideas.com
http://www.scaryideas.com/content/14012/


【ブログアクションデイ特別企画(2)】気候変動(地球温暖化)をテーマにしたグラフィック広告やテレビCMの数々

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さきほどの「気候変動(地球温暖化)」をテーマにしたゲリラキャンペーンやアンビエント広告の記事に引き続き、今回はグラフィック広告やテレビCMをまとめて紹介させてもらいます。

wwfseangapore

wwfhelseanki

wwfhelseanki
▲ 世界自然保護基金(WWF)のポーランド支部が展開したグラフィック広告です。少しわかりづらいと思いますが、上から順に「シンガポール」「シドニー」「ヘルシンキ」の切手がそれぞれ波の形をした消印に飲み込まれいます。つまり、それぞれの都市が海面上昇によって沈んでしまう危険性を示しているわけです。広告の左下には共通コピーとして「By 2050 many of the worlds cities may be under water.(2050年までに世界中の多くの都市が水面下にあるかもしれません。)」と書かれています

UNbear

UNwhale

UNseal
赤外線サーモグラフィ(熱分布画像)を使ったドイツ環境省による広告。パッと見で違和感を抱かれると思いますが、地球温暖化問題を強調するため、「シロクマ」や「クジラ」「アザラシ」といった動物の体温が地球上の他のどの場所よりも冷たくなっています。地球上でもっとも冷たい場所が生き物の体だなんて、想像するだけで恐ろしい世の中ですね

thebigaskpolar
▲ シロクマが脱いだ毛皮を肩に引っ掛けて歩いているちょっとグロテスクなコチラの広告は、国際環境NGO団体「Friends of the Earth」のベルギー支部が展開したもの。広告コピーは「The earth is heating up. Sign the petition on the bigask.be and ask the Belgian government for a strong climate law.(地球は温暖化しています。強固な気候法の制定をベルギーの政府に求めるため、『bigask.be』のサイトで署名を行なってください。)」


▲ 地球温暖化に警鐘を鳴らすブラジルの公共CM。段々と自分たちの暮らす場所が小さくなっていくシロクマの現状を皮肉たっぷりに表現しています。「GLOBAL WARMING. WHEN YOU FEEL IT. IT’S ALREADY TOO LATE.(地球温暖化。あなたがそれを感じるとき。そのときではすでに遅過ぎます。)」というコピーも、なんとも胸にズシリと来るものがあります

最後に本当にどうでもいい話で恐縮ですが、最近日本の自動車メーカーが「エコ!エコ!」言っている広告を見るたびに私はイラッときています。

自動車に乗っている時点で全然エコじゃないのに、まるで低公害車に乗っていればイッパシのエコロジストだとでも言わんばかり。あくまでもエコ自動車なんてものはこの世にはまだ存在しないわけで、低公害車だろうがなんだろうが車に乗るってことはそれ自体が公害撒き散らしていることになるわけです。

それを言ったら現代人なんて生きてるだけで地球にとって害悪なんじゃないという意見も成り立つわけですが、こうして広告ならでは問題のスリカエを使って、さも自分を正当化するってことが本当に好きになれません。

まぁ、かなり論旨は飛躍しますが、数年前に2兆円の営業利益を出していた会社が「来たるべき不況の時代に雇用を確保するため、このお金は会社でストックしておきますからね」と言って儲けていた時にはろくすぽ給料も上げずに、いざ不況が来たら簡単に社員の首を切るようなモラルの低い業界なわけで、そんな人たちに「エコ」だの何だの語って欲しくはありませんよっていうツッコミどころいっぱいの感情論でした。以上です。

【参考記事】
・WWF: Seangapore | Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/print/wwf_seangapore
・WWF: Seadney | Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/print/wwf_seadney
・WWF: Helseanki | Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/print/wwf_helseanki
・Federal Ministry for the Environment: Polar bear
http://adsoftheworld.com/media/print/federal_ministry_for_the_environment_polar_bear
・Federal Ministry for the Environment: Whale
http://adsoftheworld.com/media/print/federal_ministry_for_the_environment_whale
・Federal Ministry for the Environment: Seals
http://adsoftheworld.com/media/print/federal_ministry_for_the_environment_seals
・Friends of the Earth: Polar bear | Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/print/friends_of_the_earth_polar_bear
・Public awareness: Global warming | Ads of the World: Creative Advertising Archive & Community
http://adsoftheworld.com/media/tv/public_awareness_global_warming


【ブログアクションデイ特別企画(1)】気候変動(地球温暖化)をテーマにしたゲリラキャンペーンやアンビエント広告の数々

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昨日10月15日は「ブログアクションデイ」。世界中のブロガーたちが1年に1日だけ、共通したテーマについての記事を投稿し、社会問題に対する啓発活動を行なおうという日でした。

■ Blog Action Day 2009: Climate Change
http://www.blogactionday.org/jp
Blog Action Day 2009

毎年語るべきテーマは変わっていて、今年のテーマは「気候変動」。

どうやら私の住んでいる地域は時差があるようで1日遅れになりましたが(ウソ)、私もブロガーの端くれとして、このイベントに参加してみたいと思います。

そんなわけで、今回は「気候変動(地球温暖化)」をテーマにしたゲリラ広告キャンペーンやアンビエント広告(もともとそこにあったものを本来の機能を損なわずに広告にしたもの)をまとめて紹介させていただきます。

Global_Warming_Melting_Man
▲ アルゼンチンの赤十字が実施したゲリラキャンペーン。地球温暖化によって体が溶けてしまった男が地球温暖化防止のチラシを配布しています。伝えるべきメッセージがはっきりしたインパクト絶大のプロモーションです

iceman1

iceman2
▲ ドイツの世界自然保護基金(WWF)が実施したゲリラキャンペーン。北極圏の気候変動に対する社会的関心を喚起する目的で、今年9月2日にベルリン市内の広場に1,000体の氷像が設置されたそうです

mtvswitchorg
▲ 観光地の運河の中からメッセージボードを掲げる2本の腕。ボードには、「Global Warming. What’s all the fuss about? Find out for yourself www.mtvswitch.org(地球温暖化。何をあちこちで大騒ぎしているの? www.mtvswitch.orgを見て考えてみましょう。)」というコピーが書かれています。こちらは、ケーブルTV局「MTV」による地球温暖化防止キャンペーンの一環として国土の4分の1が海抜0m以下の低地帯であるオランダで実施されたものです

Global_Warming_Swimming_Pool
▲ プールの底面にニューヨークの航空写真を貼り、地球温暖化によってニューヨークの摩天楼が水没してしまったように見せています。こちらは、世界最大級の金融グループ「HSBC」がインドで実施したアンビエント広告です

columbiaacs
▲ アメリカ発祥のアウトドアウェアブランド「コロンビア」がチリの首都サンティアゴで展開したビルボード広告。ところどころに飛び出して見えるのは、実はエアコンの排気装置で、広告の一番下にはチリの公用語であるスペイン語で「その空気はあなたの家を冷やしますが、世界を暑くします。」というコピーが書かれています

nrdccup
▲ アメリカの環境保護団体「天然資源保護協会(NRDC:Natural Resources Defense Council)」が実施したアンビエント広告の事例です。世界地図の描かれた紙カップには熱いコーヒーが注がれ地球の温暖化を表現しています。さらに、その熱いカップを持つためのカップホルダーには「Protect yourself from global warming.(地球温暖化からあなた自身を守りましょう。)」のコピー。地球温暖化から身を守るにはカップホルダーのようなちょっとしたことで充分なんだよ、ということ上手に伝えてくれています

tideworld
▲ お湯を使わなくても汚れが落ちる洗剤をアピールするためにアメリカのコインランドリーで実施されたアンビエント広告です(制作したのが「Miami Ad School」という広告学校なので、生徒たちによる勝手広告の可能性が高いです)。洗濯機のドアには水温によって色が変化するステッカーが貼られ、洗濯水の水温がどのように地球環境に影響を与えるかを示しています。通常は緑で描かれた地球の陸地部分が、水温が高くなると茶色く変化し、最終的には陸地が消えてしまいます

以上、今回はここまで。

のちほど時間と気力があれば、「気候変動(地球温暖化)」をテーマにしたグラフィック広告やCMの事例も別エントリーで紹介したいと思います。

【参考記事】
・Cruz Roja Argentina (Red Cross) : Global Warming - Melting Man | scaryideas.com
http://www.scaryideas.com/print/9300/
・WWF Germany: Ice sculptures[I Believe in Advertising]
http://www.ibelieveinadv.com/2009/09/wwf-germany-ice-sculptures/
・HSBC : Global Warming Swimming Pool | scaryideas.com
http://www.scaryideas.com/print/9293/
・MTV Switch Global Warming advertising/design goodness - advertising and design blog
http://www.frederiksamuel.com/blog/2008/11/mtv-switch-global-warming.html
・水面から、未来人がこんにちは?!観光地でのドッキリ広告アクション | グリーンズ greenz.jp
http://greenz.jp/2008/12/19/ad_mtvswitch/
・Columbia: ACs | Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/ambient/columbia_acs
・Natural Resources Defense Council: Global Warming-Hot Cup & Sleeve | Ads of the World: Creative Advertising Archive & Community
http://adsoftheworld.com/media/dm/natural_resources_defense_council_global_warminghot_cup_sleeve
・Tide Coldwater: Earth | Ads of the World: Creative Advertising Archive & Community
http://adsoftheworld.com/media/ambient/tide_coldwater_earth


地盤沈下しゆく出版業界を救うノアの方舟? iPhone用グルメアプリ「食べレコ」が今秋発売開始!

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今日はかねてから親交のある「じだらく」のアイカワさんから届いたiPhone用のグルメアプリ「食べレコ」のリリース情報についてお知らせいたします。

このアプリは出版社のコンテンツを二次利用し、雑誌や書籍のグルメ特集を特集ごとにiPhoneで購入し、店舗探索もできるというもの。

要するに、本で紹介されたグルメ特集の記事をiPhoneで読むことができ、さらにはそこに掲載された店舗を検索して、店の連絡先や地図を簡単に調べられる便利アプリというわけです。

■ 食べレコ | グルメ雑誌・書籍+iPhone=食べレコ
http://tabereco.hands-aid.jp/
食べレコ

実はリリース前にアイカワさんからこのアプリの開発に関わっているというお話をお聞きしていて、元編集者としての私もかなり興味をもっていました。

まぁ当たり前の話になって恐縮ですが、ユーザーが本を買う際にお金を払っている対象は紙ではなくてそこに載っている情報コンテンツなわけで、出版社としては売り物である情報コンテンツさえ売れるなら何も紙というメディアにこだわる必要はない。

それに紙は保存スペースを取るので書店でバックナンバーを販売するのにも限度があるし、買ってからも読者が保存し続けるのが困難。そうした課題を克服する1つの解決策がデータ販売という形であることは明らかです。

しかも、データ化することによって情報検索や携帯の利便性が向上し、「今度あの雑誌に載っていたお店に行きたいけど何月号のどのページだっけ?」と家にあるバックナンバーをひっくり返す必要もなく、「今日は仕事で銀座に行くので、今月号に載っていたあの店に行きたい」という時でもわざわざ本を持って家を出る必要もない。

これって読者にとってはかなりのメリットのはず。

きっとさきごろ休止になったオンライン購入した雑誌をWebブラウザ上で閲覧できるエニグモの「コルシカ」というサービスも発想は一緒だったのでしょうが、なにぶん出版社への事前の根回しが足りなかったのが残念なところ。

その点、この「食べレコ」は「コルシカ」と違い、「枻出版社」「産業編集センター」「スターツ出版」「KKベストセラーズ」「アクセスパブリッシング」といった出版社と正式に契約をしているので、突然サービスが休止する心配もありません。

ただし正直個人的な感想を述べさせてもらうと、このままのコンテンツ量ではユーザーの立場からしたらまだまだコンテンツが不足している気がするので、今後に期待したいサービスではあります。

でもね、こういうサービスって「契約出版社が増える」→「コンテンツが充実する」→「ユーザーの購入量が増える」→「契約出版社が増える」→「コンテンツが充実する」→「ユーザーの購入量が増える」という良いスパイラルを生んで成長していくサービスだと思うので、まずは少しでも興味のある出版社の方には地盤沈下によって業界が沈む前に恐れずにぜひともトライしてもらいたいと思っています。

なにしろこれって出版社にとってはほぼリスクゼロでチャレンジできることだと思うし、ユーザーのニーズはきっとそこにあるはずですから。

というわけで、今回のエントリーは若干提灯記事っぽくなってしまいましたが、まぁアイカワさんにはいろいろとお世話になっていますし、出身者として出版業界には格別の思い入れもあるので、なにぶんご容赦ください。

おそらくアイカワさんのことなので今後はあんな展開やこんな展開、そしてびっくりするようなあんなことなど、きっといろいろと面白いことを考えていると思うので今後の展開に期待しています。

【参考記事】
・グルメ記事をiPhone画面に最適化して配信するアプリ「食べレコ」 -BB Watch
http://bb.watch.impress.co.jp/docs/news/20091015_321792.html


自社ビルという「Owned Media」を活用したバイエル薬品の巨大ネオンサイン

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最近メディアの位置づけを「他社メディア」「自社メディア」「ソーシャルメディア」の3つに分けて考える必要があるという意見をよく耳にするようになりました。

このあたりは、人気ブログ「イケダノリユキのCommunitainment Blog」や「業界人間ベム」でも語られていますので、詳しくはそちらをご覧いただければと思います。

・ソーシャルマーケティングの本質[イケダノリユキのCommunitainment Blog]
http://www.tribalmarketinglab.jp/communitainment/2009/08/post-93fd.html
・3つのメディアと3つのスクリーン - 業界人間ベム
http://g-yokai.com/2009/07/post-172.php
・3つのメディア その2 - 業界人間ベム
http://g-yokai.com/2009/08/post-173.php

で、今回は「自社メディア(Owned Media)」と言った際にあまり言及されることがない自社ビルという資産を活用したバイエル薬品の事例です。

ドイツにある旧本社ビルの壁面に、56万個もの発光ダイオード(LEDライト)を取り付けて展開されたそうです。

自社ビルという資産をいかにメディアとして活用するか、という視点では参考になるかもしれませんね。

ただし、いかにLEDが消費電力の少ない電飾であったとしても、さすがにこれだけ大掛かりなことをやれば決してエコだとは思えませんし、目障りに感じる人もたくさんいるはず。そして、何よりこの動画を見る限りだと、「で、何が言いたいの?」という疑問は残るので、そのあたりは考えるべきではないかと思いました。

ちなみに蛇足ですが、ビルとライトという組み合わせで、ふとこんなCMを思い出してしまいました。

こちらはビルの照明を使ってビールの泡を表現したギネスビールのCM。

まぁ、ビールのCMだけにビルで表現。

ビール、ビル、ビール、ビル……。お後がよろしいようで。

ε=ε=ε=ヾ(*´Д`)ノ逃げろォォォォ

【参考記事】
・Bayer : Building-vertising | scaryideas.com
http://www.scaryideas.com/content/13838/
・Guinness : Light Show | scaryideas.com
http://www.scaryideas.com/video/8279/


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