8月 07
アメリカのソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントによって開設された、ドラマ、映画等を中心に放送する24時間放送の専門チャンネル「AXN」 。
「CSI」や「LOST」などの人気ドラマを世に送り出したことでも知られています。
その「AXN」がブラジルの新規顧客開拓のために展開したのが、テレビのメーカーとパートナーシップを結んで実施したキャンペーン。
なんとその方法とは、販売しているテレビの梱包用ダンボール箱に印刷されたテレビの画面にドラマの1シーンを描き出し、「AXN SERIES. THERE’S NO BETTER WAY TO ENJOY YOUR NEW TV.(AXNシリーズ。それはあなたが新しいテレビを楽しむ最良の方法です。)」というコピーを追加するというもの。
斬新なアイデアですね。
VIDEO
当然のことながら、テレビを購入する目的はテレビ番組を視聴するためですし、新しいテレビを買ったらより良い画質でより良いコンテンツが観たくなるでしょうから、有料チャンネルの契約を勧めるタイミングとしてバッチリ。
単にこれまで広告が掲出されなかった新しい枠に広告を掲出するというメディア・クリエイションのおもしろみだけでなく、ユーザーインサイトも捉えた非常に賢いアイデアだと思います。
ちょうど日本でも地デジ化(アナログテレビ放送の終了)によってテレビの販売数が増えているタイミングなので、有料テレビ局はこのアイデアを少し拝借しつつ、このメーカーのテレビを買ったら1カ月限定の無料視聴権が付いてくるといったプラスオンの企画を実施してみても良かったかもしれませんね。
【参考記事】
・AXN: TV Boxes | Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/dm/axn_tv_boxes
8月 03
更新が滞ってしまい誰も見てないであろう当ブログですが、ちょっと「いいね!」と思った海外のドネーション・キャンペーンを見つけたので、久しぶりに更新でもしてみようかと思います。
写真を見ただけでわかった方もいると思いますが、念のために軽く説明を。
オーストラリア・シドニーの回転寿司店で、なぜかネタが乗っていない皿がコンベアに乗せられて流れていきます。
よく見れば、その皿には「DONATE A PLATE FOR JAPAN(日本への義援金皿)」の文字と2.5ドルから6.5ドルまでの6種類の金額が書かれています。
そうです。つまり、この皿を取った人はお会計の際に、そこに書かれた金額分を義援金として飲食代と一緒に支払うというわけ。
寿司だけに、なかなか粋でいなせなキャンペーンですね。
震災後、売上の数%を義援金に回しますなんていう店を見かけることもありましたが、ひねくれ者の私としては、あれは大っキライな企画でした。
利益全額を義援金に回すというならまだしも、なんとなくそれって震災に便乗した体の良い集客キャンペーンでしょ、と感じてしまったから(もちろん、根っからの善意で企画した店もあったのでしょうが)。
それに、そういう形だとお客さんも自分が自発的に義援金を出したという感覚が生まれないので、お客さんと被災地の間に何の関係性も生まないような気がしてしまうんですよねぇ。
仮に結果は同じでも、商品を割引販売した上で、レジの横あたりに募金箱を置いて、「思いのある方は割引分を募金してください」とやった方がいいんじゃないか、なんて思っていたのですが、まさに今回紹介したキャンペーンはその上を行く発想。
「寿司(=日本の代表的料理)」「自主的に義援金皿を取る」という2つの要素が相まって、「遠く離れた被災地に思いを馳せ、自主的に支援をする」という形でお客さんと被災地の間にうまく関係性を生み出しているなぁ、と思います。
【参考記事】
・Japan Relief Fund: Sushi Train | Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/ambient/ryo_dental_clinic_bowling
9月 29
最近「ここのブランドのマーケティングってすごいよなぁ」と思って、注目しているブランドがあります。
それが、今回取り上げる「レッドブル(Red Bull)」 という飲料ブランド。
つい先日も仲の良い広告業界の人たちと集まって飲んだときに、「ここのマーケティングってすごくない?」と話を振ってみたら、みんなも注目していたらしく、その話でひとしきり盛り上がったほど。
海外ではメジャーな飲料でも日本市場に参入するのに苦労しているブランドが多いなか、いつの間にやらしっかり日本市場で確固たる地位を築いている。
飲みの場でもそんな話が広がって、各自「あのBMW MINIのラッピングカーで登場する街頭サンプリングが効果的だ」とか、「いやいや、エアレースとかブレイクダンスの世界大会とか、F1チームのスポンサーとか、エッジの立ったスポーツ関連のスポンサーとしての露出がブランドイメージにプラスに働いている」とか、「バーに置いて、カクテルにしちゃうっていうのが、これまでのエナジードリンクにはない発想だ」とか、「待て待て、あの200~275円という安くもなく、高すぎもしない絶妙な価格設定が実はブランドイメージに効いている」とか持論を言いたい放題。
で、なんだかんだ話し合った挙句、結局のところ満場一致だったのは、モノが売れるためには、製品も流通も価格も、プロモーションもどれもが欠けてもいけないってこと。そして何より褒められるべきは日本市場という新規参入が難しい市場で、流通チャネルを切り開いた営業さんの努力だという意見。
そんなわけで、最初から何やら話がかなり脱線ぎみでしたが、今回紹介するのはその「レッドブル」が、オーストラリアのメルボルンで実施したインスタレーション。
どうやら雪で作られたジャンプ台にプロジェクター映像を映し出し、その幻想的な空間を使って、スキーヤーやスノーボーダーが妙技の数々を演じています。
まぁ、これ自体がどれほどブランドイメージの向上に結びついたかと言われれば正直ビミョーですが、これまでエナジードリンクのイメージというと少なからずオヤジ臭が漂っていたなか、「レッドブル」は一貫してエッジの立ったブランドを築き上げ、エナジードリンク市場に新しい風を吹き込んできた(新たな購買層の開拓しようとしてきた)という姿勢は伝わるかと思います。
ちなみに、少し調べてみたら、 レッドブル・ジャパン は企業サイトでもいち早くFacebook との連携をしていますし、Twitterのアカウント 開設も2008年4月という比較的早めな時期。もちろんYouTubeにもチャンネル を持っていて、今日オープンした「Yahoo!ニュース 企業トレンド」 でも、すでにレッドブル・ジャパンのアカウント を開設しています。
ほんと、このあたりも万事抜かりがありませんね。
時間があったら、「レッドブル」のマーケティングはじっくり研究してみたいと思っています。
【参考記事】
・Red Bull : Interactive Art On Snow | scaryideas.com
http://scaryideas.com/content/19757/
・Yahoo!ニュースに新コーナー「Yahoo!ニュース 企業トレンド」を開設
http://pr.yahoo.co.jp/release/2010/0929a.html
6月 12
この発想はなかったな。
数字の0~9と、A~Zの大文字と小文字、8種類の記号を書き込む70マスの専用の用紙をスペシャルサイトからプリントアウトして、ペンでそれらの文字を書きこみます。
そして、ウェブカムやスキャナ、デジタルカメラを使って、記入した用紙をスペシャルサイトに取り込んで微修正をかけると、なんと自筆のメール用オリジナルフォントが作成できるというもの。
詳しくは下に貼り付けた動画をどうぞ。
■ PilotHandwriting.com
http://www.pilothandwriting.com/en/
少し手間はかかりますが、パソコンから手書きメールを送れるというのは、純粋に楽しいサービスですね。
しかも、きちんとパイロットという筆記具メーカーのアピールにもなっているし、送信されたメールにはちゃっかりパイロットの広告も差し込まれているようです。
「パチパチとキーボートを叩いてパソコンで手軽にメールなんぞ送られちゃ、筆記具メーカーとしては商売上がったりだよ。もっと手書きの人肌感の伝わる手紙やハガキを送れよ」、なんて恨み節を言うわけではなく、それを逆手に取って手書きの魅力を再認識させるという素晴らしいアイデア。
ちょっと日本語バージョンも欲しくなりますが、残念ながら日本語は文字数が多すぎて、さすがに無理だろうなぁ。
【参考記事】
・Pilot: Handwriting App | Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/online/pilot_handwriting_app
5月 11
バーガーキングといえば、ワッパーバーガーを注文すると、あなた専用のワッパーバーガーを作ってくれるキャンペーン を紹介したばかり。
あのキャンペーンもお客さんにサプライズの笑顔を提供していて、かなり好感を抱いたのですが、今回紹介するセットメニューのパッケージもなかなか素敵なアイデア。
で、こちらがそのバーガーキングのハンバーガーとポテトとドリンクのセット。
そして、食べ終わってから組み立てるとこんな感じに。
ちょっとしたアイデアだけど、ブランドへの愛着を深めてくれる非常に良いアイデアだと思いました。
【参考記事】
・Packaging van Burger King | Buzzing Bees
http://www.buzzingbees.be/burger-king/
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