「スラムダンク奨学金」って知ってました? 『スラムダンク』作者によるバスケットボールへの感謝の気持ち

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昨日、ラーメン屋さんに行って何の気なしに『週刊ヤングジャンプ』を読んでいると、ある広告が目に止まりました。

それがこちら。

slumdunk_ad

高校では終われない、
君へ。
第3回「スラムダンク奨学金」
“プレーヤーとしての可能性を試してみたい”
――バスケットボールへの夢と、情熱と、
能力にあふれた若い選手を、
アメリカのプレップスクールへ派遣します。

恥ずかしながらこんなことをやっているなんて初めて知りました。第3回なのに。。。

専用のWebサイトも用意されています。

■ Slam Dunk Scholarship
http://slamdunk-sc.shueisha.co.jp/
slam_dunk_scholarship

■ ビジネスジャンプ・井上雄彦インタビュー『日本バスケットボールの未来のためにーー』
http://bj.shueisha.co.jp/interview_inoue/index.html
bj_inoue_interview

それにしても、『スラムダンク』の作者・井上雅彦さんって本当にステキな人だなって思います。こういうことって、考えていてもなかなか行動に移せることじゃない。

やはり多くの人を感動させられる人って、結局は人間的な魅力にあふれていないとダメなんだなってことを痛感させられます。

ところで、いきなり話は変わりますが、『スラムダンク』の広告といえば広告マンにとって思い出されるのが、新聞広告やWebサイト、イベントなどを駆使した「スラムダンク1億冊感謝キャンペーン」。

このキャンペーンの詳細は『明日の広告』や『Webデザインの「プロだから考えること」』といった本で語られていますが、そのなかで私が注目すべきだと感じるのは、当初広告会社の人間はこのキャンペーンにあまり乗り気ではなかったという事実。

ところが、実際にはこのキャンペーンは今では広告業界の伝説的なキャンペーンになっています。

それはなぜか?

結局はクライアント(この場合は井上さん)の“熱い思い”が、広告マンをはじめとした関係者の心を動かし、その思いが1つになったことが大きいと思う。

実際に、『明日の広告』や『Webデザインの「プロだから考えること」』にも、そのことについては次のように語られています。

「あぁこの人が『ありがとう』を伝えたいのなら、それは本当に心からそうなのだろうな」とその時わかった。心のどこかでもうちょっと軽いノリを想像していた。一億冊で区切りがいいからタイミング広告を出そうかくらいなノリかと思っていたのだ。でも全然違った。だからキレイゴトではなく「彼の想いをなんとか手助けしたい」と思った。(『明日の広告』P.141-142)

 井上さんと会う前のぼくは、おそらく誰もが考えるようなことを考えていた。「15段6紙の広告を個人で打つなんて、いったいどれだけ金持ちなんだ」といった類のことだったような気がする。自分の仕事についても、「スラムダンク」という素材で、どうカッコいいWebサイトをつくるか、人々の度肝を抜こうかな、などといったことを考えていた。
 ところが、実際に会った井上さんは、ぼくの想像とはまったく違っていた。尊大さもなく、かといって子どもでもなく、人の言葉に耳を傾け、思慮深く発言する、武士のような人だった。金持ちかどうかなんて思いは、一瞬で吹っ飛んだ。この人が伝えようとする「ありがとう」は、実直で静かで嫌味のない「ありがとう」のはずだ。そう感じた。(『Webデザインの「プロだから考えること」』P.77-78)

最近、広告を成功に導くのはテクノロジーだとか、いやいやクリエイティブだとかいう話が広告業界を中心に巻き起こっているようですが、それって実は枝葉のような話で、本当に重要なのはやはり本当にその広告に“熱い思い”が宿っているのかどうかなんだと思います(アマちゃんだとか、お前ごときがとか言われそうですが。。。)。

つまりは、広告が消費者への求愛なのだとしたら、テクノロジーは「どう伝えるか(How to say)」であって、クリエイティブは「何を伝えるか(What to say)」でしかない。それより大切なのは、やはり「どういう思いで伝えるか」なのではないかなぁなんて。

いかにセンスあふれる演出でセンスの良い言葉を選んでも、思いが空っぽならそれは相手に見透かされてしまう。

思いは人から人へ伝わっていく。「広告はコミュニケーションデザイン」なんて言葉をよく耳にするけど、結局のところコミュニケーションの基本にあるのはそこなんだってことを肝に銘じておく必要があるんじゃないのかなぁ。

だからこそ、クライアントさんもぜひ熱い思いをもって広告に取り組んでもらいたいし、広告マンもその思いを共有していけるように努力すべきだと最近改めて考えてみたりしています。

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紙媒体だからこそできた素晴らしい広告表現の数々

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このブログで何度か書いていますが、私は学生時代に新聞社で編集補助のアルバイトを経験し、その後大学を卒業してからは小さな編集プロダクションで雑誌の編集の仕事をしていました。

結局は30歳手前で業界的な限界を感じ、ネット広告の世界に転職したわけですが、それでもやはり今でも新聞・出版業界には期待しているし、紙媒体には格別の思い入れがあります。

だからこそ、世間で「これからはネット。紙媒体はもう終わり」なんて言われるのを聞くにつれ、ちょっと悲しい気分になります。業界出身者としては、いまだに紙だからこそできることってたくさんあると信じているし。

そんなわけで、今回のエントリーでは、新聞・雑誌業界を応援する気持ちを込めて、紙媒体だからこそできた素晴らしい広告表現の数々をご紹介したいと思います。

まずは、カンヌ国際広告祭2008でメディア部門の金賞を受賞した「朝日新聞、動く」。大阪本社発行の朝日新聞3月22日付けの夕刊に折り込まれた特殊なシートを新聞に被せてゆっくり横に動かすと、なんと広告までもが動くというおもしろい仕掛け。おもしろいだけでなく、メッセージ性もあるステキなアイデアです。

<p><a href="http://souseki.search4search.net/2008/09/23/paper-ads/"><img src="http://i2.ytimg.com/vi/-rKe8mEC-Ic/default.jpg" alt="" /></a><br /><em>There is embedded content here that you cannot see. Please <a href="http://souseki.search4search.net/2008/09/23/paper-ads/">open the post in a web browser</a> to see this.</em></p>

・「動く広告新聞」がカンヌを動かす メディア部門ゴールドライオン受賞(PDF)
http://adv.asahi.com/geppo/0808/image/geppo0808_p42.pdf

続いては、スウェーデンの大手家具店「イケア(IKEA)」のクローゼットをかたどった新聞広告。

IKEAstorage

こちらは、東芝「EURO2008(UEFA欧州選手権2008)」に向けて展開した大画面テレビの雑誌広告。テレビ側の誌面を90度に立てると、大画面テレビでサッカー観戦を楽しむ臨場感が強くイメージできます。

toshiba_euro

そして、ページをめくるといきなり男性のおしりが登場するちょっと衝撃的な「Styx Underwear」というチェコの下着メーカーの雑誌広告。どうやら、こちらはおしりに食い込まない特殊なデザインのパンツを宣伝する広告のようです。

styx_underwear

続いては、中国で展開された有名化粧品ブランド「クリニーク(Clinique)」の雑誌広告。ページに切れ目を入れることで長いまつ毛を表現して、マスカラの魅力を伝えています。

CLINIQUEfrench

最後に、口腔衛生製品では老舗のドイツ企業「Hager & Werken(ハーゲルヴェルゲン)社」「ミラデント(Miradent)」ブランドの雑誌広告。

雑誌の見開きページが歯になっていて、しおりが「ミラデント(Miradent)」の歯間ブラシを表現しています。

Miradentfloss

どれもこれもネットでは表現できない紙媒体だからこそできた素晴らしい広告表現になっています。

素晴らしいぞ、紙媒体!

【参考記事】
・IKEA: Slide to open | Ads of the World: Creative Advertising Archive & Community
http://adsoftheworld.com/media/ambient/ikea_slide_to_open
・Toshiba - Euro 2008 Closer than ever - print, Israel | Adland
http://commercial-archive.com/node/145553
・scaryideas | Styx Underwear: We are not getting into your ass
http://www.scaryideas.com/print/8686/
・Clinique: Lashes | Ads of the World: Creative Advertising Archive & Community
http://adsoftheworld.com/media/ambient/clinique_lashes
・Miradent oral care system: Dental floss | Ads of the World: Creative Advertising Archive & Community
http://adsoftheworld.com/media/ambient/miradent_oral_care_system_dental_floss


「今日のナカツリ」がサービス開始! 中吊り広告愛好者には、このサービスはたまらん魅力です

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雑誌編集者から広告マンへ転進した私にとって、雑誌の中吊り広告というのは心から愛すべき存在。それこそ、好物のカレーとトンカツが一緒になったカツカレーのようなものです。そのせいか、電車に乗っても、かわいい女の子の次に目が行ってしまいます(いかに好きといえども、本能には勝てませんね)。

そんな雑誌の中吊り広告をPCのデスクトップ上やブログ上で閲覧できるサービスが開始されたというのだから、注目せずにはいられません。

さっそく、サイドバーにブログパーツを貼り付けておきたいと思います。

・中吊り広告をデスクトップやブログに配信する「今日のナカツリ」[INTERNET Watch]
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/06/09/19864.html

 アップフロンティアは9日、雑誌の中吊り広告をPCのデスクトップやブログに表示できるサービス「今日のナカツリ」を開始した。利用は無料。当初は、朝日新聞出版や新潮社、文藝春秋など7社26誌の中吊り広告を閲覧できる。
 「今日のナカツリ」では、Adobe AIRベースのデスクトップアプリケーション「今日のナカツリ VIEWER」と、ブログパーツを提供する。「今日のナカツリ VIEWER」は、雑誌発売日に中吊り広告をデスクトップ上へ自動配信する。拡大表示も可能だ。

■ 新鮮な中吊り広告をデスクトップにお届け|今日のナカツリ
http://nakatree.jp/
今日のナカツリ

それにしても、中吊り広告だけじゃなくて、テレビ広告やグラフィック広告、Web広告、OOH広告など、国内の広告全般をすべてWebで閲覧できる統合型サービスってできないもんかなぁ。

どなたかそんなサイトを立ち上げる時にはぜひ一声掛けてください。真っ先に乗っからせてもらいますよ。

【参考記事】
・雑誌の中吊り広告をわざわざブログやデスクトップで見る「今日のナカツリ」[hiniclip:ヒニクリップ]
http://clip.hiniku.com/?eid=703759


『月刊ASCii』の特集記事を読んで、サニーサイドアップの“たまご広告”を見直しました

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今日は7月号の『月刊ASCii』を買って喫茶店へ。お気に入りの抹茶ラテを飲みつつ「明日の広告」という特集記事をじっくりと読んでみました。

感想としては、「う~ん、ビミョーだな」という感じ。個人的にはもっと俯瞰的に現在の“広告”というものを捉えた上で、今後どうあるべきかを論じる企画を期待していたのですが、どちらかと言えば先進的な取り組みをしているプロモーション事例をザックリと集めたに過ぎない印象(事例集なら事例集で良いんですが、それならもっと突っ込んだ内容が良かったな)。

ということで、個人的な意見としては新書版の『明日の広告』をすでに読んでいる人にはあまりオススメできないかなぁ。本屋で立ち読みでもしてビビビッときた人だけ読めばいいんじゃないでしょうか。

まぁ、そんな話は今回はいいとして、このエントリーの本題は特集記事で紹介されていた日本初の“たまご広告”について。

これは、中田英寿のマネジメントを担当していることでも知られるサニーサイドアップというPR会社が企画したもので、パック入りで売られている卵を広告媒体として考え、広告の刷られたシールを卵に貼り付けるというもの。

実はこの企画自体は私自身すでにどこかで読んで知っていたのですが、どうせ広告媒体として卵を使うという目新しさとダジャレ的な要素(サニーサイドアップは、日本語訳すると片面だけ焼いた目玉焼きのこと)だけで企画されたもので、結局はクライアントが付かないで終わるだろうと高をくくっていました。

ところが、記事に書かれたこれまで“たまご広告”を採用したクライアントの商品ラインナップを見て、いたく感心。

まず、卵を落として食べることが多い日清のチキンラーメン。そして、卵を使ったマクドナルドの月見バーガー。さらには「たまごかけご飯に味の素!」をうたった味の素という具合に、見事に卵という広告媒体と親和性の高い商品ばかりが選ばれています。

ここまで周到にクライアントを選んでいたとは。。。

さらに、記事にはサニーサイドアップのスタッフによる次のようなコメントも。

「ターゲットが主婦の場合、卵には雑誌のように属性を絞る要素があります。また、冷蔵庫に保存されるため、家族へのリーチも見込めます」

この記事を読んで深く反省するとともに、「うむむ、サニーサイドアップという会社、なかなかあなどれんな」と思った次第です。

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(18禁)教育上の悪影響もこれで解決? 夜だけ見える『PLAYBOY』のビルボード広告

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成人向け娯楽雑誌『PLAYBOY』がドイツで展開した街頭広告です。

ご存知のように、女性のヌード写真が掲載されている雑誌らしく、2つの照明を使ってスケベ心をくすぐる広告に仕上がっています。

直接的には言っていないものの、もちろんこんなものを見せられたら、女性ならではの2つのフクラミを想像せずにはいられないわけで。。。

PlayboyLight

まぁ、クリエイティブの面白さもさることながら、夜だけしか見えないという点も意外とミソなのかもしれませんね。

口うるさいPTAが何か言ってきたら、「いや、そういう風に見えるかもしれませんが、別にそういうものを意図したわけでは。それに、そのような見え方は夜だけしかしないわけで、子供たちへの悪影響も比較的軽微かと。。。」という2重の言い訳が可能。

。。。って、そんな言い訳じゃ、きっと言い逃れできませんけどね。

『PLAYBOY』が同時期にドイツで展開した広告には、こんなものもあったようです。

PlayboyReading

こちらは、以前のエントリー「(18禁)海外のバレンタインデー広告はちょっとエッチ?」で紹介した広告や、下で紹介する「Skoda」という自動車メーカーの広告ともアイデアが被っていて、ちょっと在り来たりな感じがしますね。

SkodaSwedenMan

SkodaSwedenWoman

【参考記事】
・Playboy Germany: Play, boy! | Ads of the World: Creative Advertising Archive & Community
http://adsoftheworld.com/media/ambient/playboy_germany_play_boy
・Playboy Germany: Reading | Ads of the World: Creative Advertising Archive & Community
http://adsoftheworld.com/media/print/playboy_germany_reading
・Skoda Sweden: Man | Ads of the World: Creative Advertising Archive & Community
http://adsoftheworld.com/media/print/skoda_sweden_man
・Skoda Sweden: Woman | Ads of the World: Creative Advertising Archive & Community
http://adsoftheworld.com/media/print/skoda_sweden_woman


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