2003年~2008年までFCバルセロナの最高責任者を努めたファラン・ソリアーノ氏が書いた『ゴールは偶然の産物ではない』を読みました。
実はこの本、つい最近まで存在自体を知らなかったぐらいで、まるっきりのノーマークだった本。
じゃあなんで読んだのかと言うと、とある会社の社長さんとランチをしているときに、その方が最近読んだオススメ本として紹介してくれたから。
ちなみに、本の帯にはデカデカと「楽天株式会社 代表取締役会長兼社長 三木谷浩史氏絶賛!」と書かれていますが、ランチをご一緒した社長さんはもちろん三木谷さんではありません。あしからず(笑)
閑話休題。
この本はその書き出しからして読者の心をググッと引き付けます。
2008年5月21日の23時ちょうどだった。モスクワのルジニキ・スタジアムでイングランドのビッグクラブ、マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーがUEFAチャンピオンズリーグの決勝戦で対戦していた。チェルシーのキャプテン、ジョン・テリーが試合の勝敗を決める5人目のPK(ペナルティーキック)を蹴ろうとしていた。
サッカーファンなら2008年のチャンピオンズリーグ決勝戦でのPK戦の場面が思い出されて、この部分を読んだだけでドキドキすることでしょう。
私もこの書き出しを読んで、「タイトルも『ゴールは偶然の産物ではない』だし、サッカーについてかなりおもしろい話が読めそうだな」なんて思ってしまいました。
しかし、早合点は禁物。読み進める内にその期待は良い意味で裏切られます。
というのも、この本は巨額の負債や成績不振によりボロボロだったFCバルセロナを短期間に再生させた経営者がその経営戦略を振り返り体系立てて解説してくれる経営・マーケティングの本だからです。
しかも、ヨーロッパのサッカークラブの運営というと、サッカー好きのお金持ちが道楽で場当たり的な経営をしているように誤解していたのですが、この本を読む限りだとその経営は驚くほどロジカルで戦略的。
そして、目次をご覧いただくとわかるのですが、この本はリーダーシップ論や交渉術などにも言及されていて、サッカーファンや経営者ならずとも非常に役立つビジネス書に仕上がっています。
序章 「運」ではない
第1章 それぞれのフィールド-どんなビジネスで戦っているのか?
第2章 戦略方法-いかにプレーをするべきか?
第3章 勝つためのチーム作り
第4章 リーダーシップ-ハウス医師、フランク・ライカールト、ジョゼップ・グアルディオラ
第5章 人材の採用と育成、および報酬の在り方
第6章 交渉の場での理性と感情
第7章 イノベーション-科学技術と芸術
終章 バック・トゥ・ザ・フューチャー
ところで、先日テレビで見た「アメトーーク!」の「キャプテン翼芸人」の回で、翼君がFCバルセロナ入りしたことで、ライバルチームのレアル・マドリードからクレームが来たという話があったのですが、きっとこの本を読むと翼くんがレアルではなくバルサを選択したのは正しい選択だったなと思えるはずですよ(笑)
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ゴールは偶然の産物ではない~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~ グリーン裕美 アチーブメントシュッパン 2009-12-01 |


市川伸一(

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