今回紹介する2つのキャンペーンに共通するのは、どちらもイスラエルの慈善福祉団体が実施したという点。そしてさらにドアマットを使っているという点も共通しています。
イスラエルの慈善福祉団体の間ではドアマットを使うのが最近のトレンド、というわけでもないのでしょうが、どちらもなかなか興味深い取り組みだったので併せて紹介させていただきます。
まず最初に取り上げるのは、捨て子の問題をクローズアップし、ボランティア数の拡大を狙ったキャンペーン。
普通に生活している人にとっては捨て子問題というのはなかなかリアリティを感じにくい問題です。そこで、このキャンペーンを実施した慈善福祉団体では民家の玄関先に赤ちゃんの写真を置いておくというゲリラ的戦術を用いました。
ドアを開けて外へ足を一歩踏み出した瞬間に赤ちゃんの写真がそこにあったら、おそらくドキッとすると同時に一瞬だけでも捨て子問題に目を向けざるを得ないでしょう。
そして、赤ちゃんの写真の裏には「Every year handreds of babies are abandoned in Israel. You can help them.(毎年、何百人もの赤ん坊がイスラエルで捨てられています。あなたはそれらの赤ん坊を助けることができます。)」という捨て子問題の実情を訴えつつ、捨てられた赤ちゃんへの支援を求めるメッセージが書かれています。
それに対してもう一方は、ホームレスの若者を支援する慈善福祉団体によるゲリラ・キャンペーン。
こちらは店舗の入口などでよく見かけるウェルカムマットの上に「NOT WELCOME」と書かれたドアマットを被せて置いておくことで、戻る家のない30万人以上の若い路上生活者がイスラエル国内に居て、その人たちを支援するために多くの寄付金が必要なことを訴えかけています。
こちらのドアマットの裏にも、先ほどと同じようにホームレス問題の実情を伝えつつ、その支援活動への協力を求めるメッセージがしたためられていたそうです。
こうした慈善福祉団体のキャンペーンに、「Saatchi & Saatchi」や「BBDO」といった世界的に名の知られた広告代理店の現地法人が協力している点にも注目したいところですね。
【参考記事】
・Youth In Distress In Israel: Welcome mat | Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/ambient/youth_in_distress_in_israel_welcome_mat
・First Hug: Doormat | Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/dm/first_hug_doormat
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市川伸一(

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