夜のパリの街に浮かび上がる下着姿の女性のシルエット。ユニークでインパクトがあればそれでいいのかな?

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今回紹介するのは、フランスの高級ランジェリーブランド「Aubade(オーバドゥ)」新しいサイトのPR目的で行なった街頭パフォーマンスです。

ユニークで強烈なインパクトのあるパフォーマンス。人目を引くという意味ではかなり効果があるようです。

でも、このケースはどうも個人的にアイデアが暴走しすぎていて好きになれません。

以下は、「会議で3回『インパクト』というやつを信用するな。」という広告マンには耳の痛い話がおさめられている山本高史さんの『案本 「ユニーク」な「アイディア」の「提案」のための「脳内経験」』からの抜粋です。

「ウンチ系ユニーク」と、「オレ流ユニーク」。

ベネフィットの約束を怠って暴走を始めるユニーク。

 1、キテレツ(よく言って、奇抜)。提案を、手っ取り早く目立たせたいなら、どこかからインパクトを連れてくればいい。とりあえず、目立つ。珍アイディア。
「あのイベント、山頂に半径1キロの海をつくるってどうですか? 本物の海水を運び上げて。登山者はびっくりしますよ」(そりゃびっくりするかもしれないが、どうやって運び上げる?)、「読めない本、ってどうですか? 白い紙に白いインクで印刷してあるから、全然読めないんです。そんなもの他にないですよ」(他にないのはあたりまえだ。読めない本はもう本じゃない)、「次のしゃぶしゃぶのタレの新製品、からし生クリーム味ってどうですか? ポン酢、ごまダレ、そばつゆ、ピリ辛と、そろそろ出尽くした感があるので、時代はピリ甘、でどうでしょう?」(それ、食ってから言っているのか?)。
 これを、「ウンチ系ユニーク」と呼ぶ(いま、名づけた)。キャッチフレーズに、「ウンチ」を入れればインパクト! ビジュアルに、「ウンチ」を用いればインパクト!
 たしかに、かつてない、ほかに類のない、ユニークなアイディア。

 2、自己満足(にして、自己完結)。自分の考え方、やり方を人目を気にせず貫けば、まさしくそれは、ほかに類のない様、独自。つまり、ユニークなアイディア。一目置かれる、というか、敬遠される。
「その新メニューの親子丼の上に、マヨネーズトッピングしましょうよ(なぜなら、ぼくがマヨネーズ好きだから)」、「そのビルは、黒でいきましょう(なぜなら、ぼくが今年は黒がキテると思うから)」、「そこは、犬じゃなきゃダメなんです(ぼくの勘)」、「ここで、女性が泣き出すわけです(泣く女性って、チャーミングじゃないですかぁ)」、「今朝、見た夢が面白かったんですよ、だからそれをコンテにしてみますね(ほんとうに面白かったんですよ)」。
 これを、「オレ流ユニーク」と命名する(いま、命名した)。ユニークを標榜する人々はしばしば、自分が面白いと思っていることは、他人も面白いと思うと信じて疑わない。そして、提案する。そして、拒絶される。そして、もう来なくていいよと言われる。

これは表現者として陥りやすい「ユニーク」や「インパクト」への過信を戒める良いアドバイスだと思います。

【参考記事】
・Aubade : French Art of Seduction | scaryideas.com
http://www.scaryideas.com/content/15351/

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