世界96カ国に206のオフィスを構える世界的な広告会社「DDB」。その「DDB」が開発したのが今回紹介するPCアプリケーションです。
少し古い事例のようですが、これはいいアイデアだと思ったので紹介させていただきます。
ところで、このブログを読んでいる方は、勤めている会社の管理部門から再三にわたって「無駄な印刷やコピーはやめるように!」と注意された経験はありませんか?
というのも、現在多くの会社にとって印刷による経費の増加というのは会社経営を行なう上で大きな頭痛の種になっているようです。PCのビジネス利用が進んで一時はペーパーレス社会の実現が叫ばれるようになったものの、一説によればPCの導入によって逆にオフィスにおける紙の消費量は2倍以上になったという話もあるぐらい。
そして、その無駄の多くは電子メールやWebページをわざわざプリントアウトしたり、不要な書類を大量に出力するといった行為。
しかし私がかつて勤めていた会社でも、管理部門から再三にわたって注意を受けながらもなかなかこうした無駄が改善されないのが現実でした。
おそらくそれはどこの会社でも同じ状況ではないでしょうか?
そこで「DDB」ではこの問題を口ではなく頭を使って解決しようと試みました。
それは会社のネットワークにつながれたPCに印刷ボタンを押すと立ち上がる“とあるアプリケーションソフト”を導入すること。
このアプリケーションソフトがどういうものかというと、PCの「印刷」ボタンを押すと同時にマウスポインターがチェーンソーのアイコンに変化して、チェーンソーのモーター音が流れ出し、「Save paper, save trees. Thank you!(紙を節約して、木を守ろう。ありがとう!)」というメッセージがポップアップ表示されるというもの。
しかも、その後にPCの「OK」ボタンを押すと木が倒れる音が聞こえ、「キャンセル」ボタンを押すとチェーンソーが止まって、鳥のさえずりが聞こえてきます。なんとなく、印刷することがためらわれる仕組みですね。
なお、このアプリケーションソフトの導入によって、「DDB」全体の紙の使用量は3カ月で12%抑えられたそうです。
人間は慣れてしまう動物なので、その後もこの効果が継続しているのかは不明ですが、いかにもこれは広告会社らしいクリエイティブな取り組みだと思いました。
【参考記事】
・DDB: Save paper application | Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/ambient/ddb_save_paper_application
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市川伸一(

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