根が天邪鬼(あまのじゃく)なもので、今回は広告系ブログなどではあまり話題にされていない松屋のCMについて取り上げてみたいと思います。
どうしてかと言うと、私は世間一般のサラリーマン諸氏ほど頻繁に牛丼(松屋の場合は正確には牛めしと呼びますが、ここでは牛丼で統一)を食べないんですが、珍しくこのCMキッカケで松屋に牛丼を食べに行ってしまったからです。
これは最近テレビで頻繁に放送されていたもので、11月5日から昨日16日まで実施されていた「秋の大感謝祭」というキャンペーン告知用のCM。
このCM、いかにも牛丼が美味しそうに見えませんか?
私の認識が間違っていなければ、特にこのCMって夜中の小腹の空く時間帯に多く放送されていて、近くに牛丼屋さんがあったらそのまま駆け出して行きたくなっちゃう。
で、どうやらそんな気持ちになったのは私だけではないらしく、ブログやTwitterなどで検索してみたら「CMを見たら食べたくなった」とか「実際に行ってきた」なんて意見をかなりの数発見できました。
CM1本で人間の感情や行動を動かすってスゴイことですよねぇ。
しかも、このCM(というかキャンペーン自体なんだけど)の優れたところは、牛丼屋ならどこでもいいってわけじゃなくて、ちゃんと松屋でなくちゃいけない動機付けが2つもあるってこと。
もちろん1つはその料金。通常380円の牛丼の並盛がキャンペーン期間は90円引きの290円で食べられるという値ごろ感と限定感は他の牛丼では味わえません。
そして、もう1つはキャッチコピーにもなっている「松屋史上最高のタレできました。」というウリ。これって「試行錯誤の結果、これまでで一番うまいタレができたのでどうぞ試してみてください」ということ。
そりゃ、「試してみようじゃないの。今なら290円だし」って気になっちゃうでしょ。
それを証明するように、実際に食べた人たちがブログやTwitterで「本当に美味しくなってた」とか「いや、あまり変わってない」とか「ただ味が濃くなっただけでしょ」とか感想を言い合っているのもちょっとおもしろかったです。
とかくCMの話になると、広告業界内では「日本は売らんかなのCMが多くって、おもしろいものが作れない」なんて声をたまに聞くんですが、天邪鬼な私なんかは「その気持ちはわかるけど、実際に売れるCMを作るのだってそれはそれで本当はスゴイことじゃないの? アーティスティックだったりストーリーが魅力的なCMだって良いけど、だからって売るためのCMがダメってことはないんじゃないの?」って思ってしまうわけです。
得てして広告賞などではこういう直接的な効果を狙ったCMってそもそも賞に応募されることもなければ賞を獲ることもないだけに、私なんかは逆にこういうCMってもっともっと評価されるべきだと思っています。
そんな思いで今回は松屋のCMを紹介させていただきました。
ところで、松屋のキャンペーンは昨日で終わってしまいましたが、11月20日~12月7日まで今度はすき家が通常330円の牛丼が299円で食べられる「牛丼祭り」を開催するそうです。
牛丼好きにはたまりませんねぇ。
個人的には松屋に対抗してすき家がどんなCMを流してくるのかにも興味津々です(笑)
市川伸一(

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