出版社の深イイCM。でも、なんで出版社が企業CMを流すのかが深いナゾです

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今日は2009年の仕事初め。初日から根(こん)を詰めると後がつらくなりそうだと思って、さすがに今日ばかりは少しだけ早めに帰宅させてもらいました。

そして、自宅でいつもより早い夕食を食べながら、普段は見ることのないテレビ番組「人生が変わる1分間の深イイ話」を視聴。

すると、番組の中で株式会社 エイチアンドアイという出版社のCMが紹介され、見てみるとこれが実に深イイCM。気になってすぐにネットで調べて見ると、どうやらこのCM、全日本シーエム放送連盟(通称ACC)が主催する「ACC CM FESTIVAL」2005年にブロンズ賞を受賞したCMのようです。

探してみたら、CM本編も「YouTube」にアップされていたので、さっそく貼り付けておきます。

<p><em>There is embedded content here that you cannot see. Please <a href="http://souseki.search4search.net/2009/01/06/h-and-i/">open the post in a web browser</a> to see this.</em></p>

ところで、このCMを見て不思議なのは、なんで出版社が企業CMなのってこと。

社名の認知を高めるための広告って決して否定するわけじゃないんだけど、そもそも普通に考えたら、本を買うときって「今日は講談社の本を買うぞ」とか「どうしても集英社の本が欲しい」なんて、出版社名を基準にブランド買いするってことはまず100%あり得ない(服とかアクセサリーとか家電とかならあり得るけどね)。

だとすると、出版社が商品である出版物のCMを打つというのではなく(たとえば、実際にある例として「CanCam」のCMとかなら打つ意味もわかるんだけど)、企業CMを打つ理由っていうのがどうしても理解できない。

ここには、何か私が知りえない何か深イイわけでもあるのかなぁ?

その点がどうしても気になってしまいました。でも、CM自体は間違いなく深イイ話だと思います。

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Comments

いつも楽しみに拝読しております。
H&Iの企業CM、テレビ番組で取り上げられていたのですね!

僕個人としては、新書や文庫は書店だと出版社ごとに分類されるので、
知名度に低い中小出版社が店頭で目に留めてもらうために
企業広告を打つのは、それほど不自然ではないのかな?と感じています。
本離れしがちな若者に読書の価値を見直してもらうための
公共広告的なものでもあるのかな?とも思ったり…。

また、ACC賞を取った2005年は確か中学生の自殺が
連続して報道された年でもあったかと記憶しています。
純粋に社会的な使命感から制作されたものであったなら
なお素晴らしいですよね。

そういえば、ちょっと意外な企業CMというと
パチンコ店のダイナムを思い出します。
http://corp.dynam.jp/cm/index.html

地方で放送されているのを見たのですが、
出玉や新機種をPRするハデハデしいCMの洪水の中で
パチンコ・パチスロを全く連想させないCMは一段と異色でした。
未見でしたら、ぜひご参照ください。

長文・乱文申し訳ありません。
本年もますますのご活躍をお祈りしております。

mazさん

ご丁寧、かつ長文のコメントありがとうございます。
確かに仰るようなご意見、ごもっともです。

私が前職で出版業界の仕事をしていたため、どうしてもうがった視点で見てしまうのかもしれませんね。出版社が書店に本を置いてもらうためには大手取次(トーハン、日販)の力が大きいので、広告でエンドユーザーに社名を知ってもらうより取次への対策が重要なのでは、なーんてことを考えてしまったりして。

>純粋に社会的な使命感から制作されたものであったならなお素晴らしいですよね。

ちょうど最近読んだ『広告も変わったねぇ。』という本でも、雑誌『広告批評』主宰者の天野祐吉さんが「すぐれた広告には、なまじっかな批評よりも、ずっとすぐれた批評性がある」ということを仰っています。

商品にもよりますが、単なる商品を売るためのツールとしての機能しかない広告よりも批評性(メッセージ性)をもった広告は、確かに人々の記憶に長く留まりますよね。

それから、最近はパチンコCMが異常に多くなって、批判的な意見が多くなっているようですが、ダイナムのCMは初めて知りました。

こちらも、ありがとうございます。

レスいただき、ありがとうございます!

>エンドユーザーに社名を知ってもらうより取次への対策が重要なのでは
なるほど!目からウロコでした。
確かに、まず店頭に物がなければ意味がないですよね。

>ちょうど最近読んだ『広告も変わったねぇ。』という本でも、
>批評性(メッセージ性)をもった広告は、確かに人々の記憶に長く留まりますよね
同感です!
上記の本、興味深かったのでAmazonでさわりを見てみたのですが、とても面白そうですね。
ぜひ読んでみようと思います。

それでは、ご丁寧な返信をありがとうございました。
とても勉強になりました!

mazさん、とんでもないです。
私の方が勉強になりました! ありがとうございます!
まだまだ経験不足&勉強不足なので、今後ともいろいろ教えていただけると助かります。

ところで、『広告も変わったねぇ。』ですが、ぜひ読んでみてください。私のブログなんか読むぐらいだったら、この本を読んだ方が何千倍もタメになるはずですよ!

たまに拝見させて頂きます。
とても参考になっています。

広告とは本来、生活者に”売るため”にやるものではないと思います。
長期に気持ち的な絆(好意、憧れ、感動、誇り、購入利用意向などの感情や価値観、意味での結びつきをつくるもの)と思われます。

売るためにやるのは、販売促進ではないでしょうか?

企業広告や広告は、toC向けにマスの場合、
実はすべてのステークホルダーに波及効果がでると思います。

社員、家族、アルバイト、本屋(流通)、株主、競合企業(刺激)
、リクルーティングなどなどです。

いかがでしょうか?

okadaさん、コメントありがとうございます。

広告とは何ぞやという問いかけ、一生考えても答えの出せそうもない、とても難しいところを突いてきますね(汗)。しかも、そんな問いかけをされるほど偉くも賢くもない人間なのに。。。でも、コメントを返さないというのもビミョーな気がするし。。。

仕方がないので、あくまでも個人的な意見ということで、以下にコメントを返させていただきます。

>広告とは本来、生活者に”売るため”にやるものではないと思います。
>長期に気持ち的な絆(好意、憧れ、感動、誇り、購入利用意向などの感情や価値観、
>意味での結びつきをつくるもの)と思われます。

>売るためにやるのは、販売促進ではないでしょうか?

私は広告はクライアントに利益を与えるもの。そして、さらには世の中に少しでも価値(笑い、感動、癒し、考えるきっかけetc.)を提供するものだと考えています。

もちろん、広告だけで生活者にクライアントの製品やサービスが売れる(正確には“買っていただく”だと思いますが)”なんてことは考えていません。広告だけでモノが売れるなんて考えるのは、広告に関わる人間の思い上がりのような気がします。それに、公共広告などはそもそもが売るためのモノではありませんしね。

でも、そうは言っても、広告費はクライアントとなる企業や組織の人間が日々辛い思いをして、汗水垂らして稼いできた(集めてきた)お金から捻出されるのですから、個人的にはそういう人たちに対して広告はきちんと酬(むく)いてあげる必要があると思います。それは、きちんとクライアントにとって最大の利益を提供することをしていくことではないかなぁ、なんて。

だとしたら、短期であろうが長期であろうが、クライアントに利益を与えるという目標が共通する以上、ここまでが広告でここからは販売促進なんて線引きをして縄張りを決めることにあまり意味を感じなくて、そこはすべてひっくるめて考えて、何がクライアントにとって、もっとも利益を提供することにつながるのかを選択することが重要だと思うんですね(実際の仕事では正直なかなかできてないけど)。

うまく表現できていないと思いますが、つまりは広告はもちろん生活者に直接的に“売るため”だけのものではないんですが、一方できちんと販売促進を見据えて考えられていない広告は、それはそれで問題があると考えています。

だから、個人的には「売るためにやるのは、販売促進」という意識よりも、販売促進も広告だし、広告も販売促進っていう風に捉えています。

これっていろんな意味でダブルスタンダードかもしれませんが。

>企業広告や広告は、toC向けにマスの場合、
>実はすべてのステークホルダーに波及効果がでると思います。

>社員、家族、アルバイト、本屋(流通)、株主、競合企業(刺激)、
>リクルーティングなどなどです。

>いかがでしょうか?

異論ありません。私もその通りだと思います。
ただし、このエントリーでは、優先度として企業CMを出稿することが他のお金の使い方よりも、この企業にとってもっとも利益を提供することになる判断だったのかな、と個人的にちょっと疑問に感じたことを書かせていただきました。

まぁ、いずれにしろ、これはほんとにあくまでも本当に個人的な意見なので、自分が正しいなんて考えていないし、このエントリーを通じてさまざまな意見をお伺いできたのがとても大きな収穫でした。ありがとうございます。

okadaさん、もしこのコメントを読んで気を悪くされたらすいません。

Sousekiさんレスどうもありがとう。なるほど、そうとらえるんですね。

広告も販促も企業の利益のためにやることは間違いありません。同感です。ただ、時間軸が異なると思います。販促は今日の糧、広告は未来の糧です。何故かというと、日頃よく目にする、電気量販店、日用品スーパー、百貨店、流通、ドラッグストア、教育系、各種通信販売、などの販促表現は(媒体はマス、OOH、ネット、広告枠以外など様々)は、私は安いから買ってみませんか?今だけここだけの限定品だから買ってみませんか?こんなにユーザーの声(実績、実証)がありますから買ってみませんか?と問いかけているのが訴求ポイントになってませんか?

もちろんそれを見るのは人間ですから、情緒的な要素を表現の要素にしながら表現しているものもありますが、しかし主の目的は短期に買ってもらう販促といえませんか?

一方、広告は、短期に利益を上げるものと考えるものではありません。大げさにいえば、100年先を見越したマーケティングといえそうです。販促を経費というのなら、広告は投資ともいえます。非常に我慢のいる活動かもしれません。広告は、私を愛して、好きになって、興味を抱いて、存在を認めて、存在を忘れないで、意味や主張を共感して、社員のみなさん頑張って、オーナーの皆さん誇りを持って、という、感情や価値観での繋がりが主といえませんか?

ほとんどの企業は、広告は効果が見えないとか?広告は捨てているようなものなのか?とかいう人もいますが、よーく考えてみると、人の頭の中に、価値感や感情の繋がりをつくっていますよ。そしていつ思い出すのかわかららないもので、無意識化の中で思い出している場合もあるはずでや効果測定がやっかなものですね。

そして、広告と販促はどちらが重要というのは一概にはいえません。時代、課題に合わせてバランスを変化させていくものと思います。

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