6月 29
日産セレナの「モノより思い出」キャンペーンやプレイステーション「暮らし、イキ!イキ!」キャンペーンなどを手がけたコピーライター・小西利行氏のインタビュー記事がスバラシイです!
さすがに一流のコピーライターが発する言葉は、その一言一言がすでに心に響く名コピーになっていて、いろいろな気づきを与えられます。
・広告を作るだけがクリエイターじゃない、ネット時代に必要なクリエイティビティとは?[MarkeZine]
http://markezine.jp/a/article/aid/3656.aspx
・クリエイターサイドから見る、ネット時代に生き残る広告と生き残らない広告[MarkeZine]
http://markezine.jp/a/article/aid/3975.aspx
なかでも特に、このエントリーのタイトルとしても使わせていただいた「メッセージは『伝える』ではなく、『伝わる』でなければならない。」という言葉は、最近頻繁に耳にする言葉ですが、広告に携わる人間としては胸に焼き付ける必要がある言葉だと思います。
企業側がユーザーに対して伝えたい思いがあるというのは、それ自体は決して悪いことではないと思うのですが、果たしてそれがユーザーの知りたいことなのかどうかは両者の間に立つ広告会社が十分に吟味して考える必要がある。ユーザーが知りたくもないことを、企業側が一方的に伝えようとしても、結局はユーザーにその思いは伝わらない。それどころか、ユーザーにとっては単なる雑音でしかない。
重要なのは、「企業の思いを一方的に伝える」ことではなく、「ユーザーが知りたいことをきちんと説明することで、企業の思いが伝わる」ことであるはず。
だから広告会社は企業の思いを大きな声にして伝える拡声器ではなく、企業の思いがユーザーにきちんと伝わるように変換する通訳の役目を果たせなければならないのだと感じます。
6月 20
過去にもいくつか紹介してきましたが、エスカレーターやエレベーター、回転扉にベンチなど、もともとそこにあったものを本来の機能を損なわずに広告に変えてしまうアンビエント広告というものに魅力を感じます。
なにしろ広告って、テレビ・ラジオのCMを始め、グラフィック広告にしてもWeb広告にしても、交通広告やビルボード広告にしても、すべてが広告としての機能しか果たしていないから普通に生活している限りは余計な存在でしかない。
ところが、アンビエント広告の場合は、もともとが広告ありきの発想で作られたものではないから、そこに広告を載せるためにはそれなりの創意工夫が必要になってくる。だからこそ見ていてアイデア脳が刺激されて、広告なのについつい感心して見入ってしまう魅力がある。
例えば、今回紹介するような広告が街中にあふれ出したら、それこそきっと街全体がアミューズメントパーク化して、普段の生活がもっと楽しくなるんじゃないのかなぁ。

▲ 点字ブロックを使ったレゴブロックの広告

▲ 自動ドアを使った折りたたみ自転車の広告

▲ 自動ドアを使った洋服の寄付を訴える広告

▲ エレベーターのドアを使った駐車用車間センサー搭載車の広告

▲ エスカレーターを使った女性用カミソリの広告
『明日の広告』によると、こうした広告手法をメディア・クリエイションと呼ぶのだそうです。
もし、こんな広告を専門に取り扱う広告会社というのが設立されたら面白いだろうなぁ。
その場合、メディアありきでクライアントから依頼を受けて広告を制作するんじゃなくて、こんなものをメディア化したらきっとこんな商品の広告が面白いだろうなぁ、ってアイデア優先で自分たちの方から能動的に提案しに行くなんてことができる気がします。
今後とも、アンビエント広告は要チェックですね。
いままでメディアと思われていなかったものを、アイデアによってメディアにしてしまうことをメディア・クリエイションと呼ぶ(クリエイティブ・メディア・プランニングとも呼ぶ)。つまり、アイデアでコンタクト・ポイントそのものを新たにメディアにしてしまうこと。新たにメディアを創って待ち伏せるわけだ。
一番有名なのはブラジルでNIKEがやった「公園のゴミ箱」である。ゴミ箱にバスケットボールのゴールを設置して、NIKEのマークをつけたのだ。それによってゴミを放ることがスポーツになり、NIKEにとってのメディアとなった。
なんとなくゴミ箱を選んだわけではない。公園でスポーツする人はNIKEにとってターゲットとなる消費者なのである。だから、彼らに接触するのにその公園のゴミ箱を広告メディアにして待ち伏せたわけである。家で寝ころびながらテレビを見ている人よりもより強いターゲットだし、より効果的である。

【参考記事】
・Lego Education Centre: Pavement | Ads of the World: Creative Advertising Archive & Community
http://adsoftheworld.com/media/ambient/lego_education_centre_pavement
・Birdy folding bike: Door | Ads of the World: Creative Advertising Archive & Community
http://adsoftheworld.com/media/ambient/birdy_folding_bike_door
・Print “ARIEL - CLOTHES DONATION CAMPAIGN: SLIDING DOORS”[Advertolog.com]
http://www.advertolog.com/paedia/prints/2008/4/5/199551/
・Fiat Punto: Elevator parking sensor | Ads of the World: Creative Advertising Archive & Community
http://adsoftheworld.com/media/ambient/fiat_punto_elevator_parking_sensor
・Venus: Escalator | Ads of the World: Creative Advertising Archive & Community
http://adsoftheworld.com/media/ambient/venus_escalator
6月 18
もちろんこのタイトル、『世界ウルルン滞在記』のナレーション風に読んだ人が正解です。
今日はこのタイトルからもわかる通り、ご近所で働く「日々、広告」のmatilda_netさんにお誘いいただき、彼女の先輩でもあるダンディーIさんを交えて恵比寿のイタリアンレストランで小洒落たランチタイムを過ごしてきました。
matilda_netさんは、広告系ブロガー新年会で知り合って以降、ご縁があって何度がお会いしているのですが、その容姿からは想像できないドSぶりを発揮したキワドイ発言が魅力的な女性(褒めているのか貶しているのかビミョーな表現だなぁ)。
しかも天性の2ちゃんねらーで、右投げ本格派のニコ厨ということで、お会いする度にいつも私の知らない世界を垣間見させてくれる、ありがたい存在です。
一方のIさんは、昨年末あたりから私のブログを愛読してくださっているという何とも奇特なお方。正直、広告系ブロガー以外の読者の方とお会いするのは今回が初めてだったので、若干のキンチョーでした。
ちなみに、会社は違うものの、お二人は所属が私と同じマーケティング局ということで、当然話題はフィリップ・コトラーやマイケル・ポーターの話から始まり、イノベーター理論やデータマイニングなどの深い話までおよび・・・、なんてことになるはずもなく、話題の中心はブログについて。
もちろん内容についてはヒミツですが、こんな出会いを通じて、ちょうど今日の朝読んだばかりの『私塾のすすめ』の次の一節が頭の中をよぎりました。
この間も、任天堂の岩田聡社長と京都で初めて会ったのですが、僕はここ5年くらいウェブの上で彼の講演を聞いたり読んだりしているし、彼も僕のブログを読んでくれていたので、会った瞬間にデジャヴ(既視感)を感じるんですよ。彼も、「初めて会う気がしませんね」と。僕のところにときどき学生が訪ねてくるのですが、最近はブログで知り合うんですよ。僕のブログを読んで、トラックバック(ブログ間の交信手段)をしてきたり、コメントをしてきたり。ああこの子は僕のブログをよく読んでくれているなと思って、その子のブログを見に行く。そうすると、実際に会ったときに、数分の前置きだけで深い話に入れる。お互いがここ一年何を考えてきたか知っていますから、いきなり近くなります。ネットの世界というのは、リアルの世界と地続きのものだと思います。
それにしても、こんなブログでも楽しみにして読んでくださる方が本当にいるものなんですねぇ。これって、アクセス解析でユーザー数をチェックしていても、どうしても実感できないことだったので、今日の出会いはとても嬉しいことでした。
matilda_netさん、ダンディーIさん、これに懲りずにまたぜひ誘ってくださいね。次回はマーケティングについて深く語り合いましょう! って、ウソ。
6月 17
光学20倍ウルトラズームレンズを搭載した「Olympus SP-570UZ」なら、なんと地球を1周する超望遠撮影もできるようです。
こんなカメラなら「やっぱり地球は丸かった」ってことを実感できそうですね。

って、んなわけないだろっ!
それにしても、以前紹介した世界最高速のオートフォーカス機能を搭載したオリンパスE-3の広告に続き、オリンパスが韓国で展開するカメラの広告って、なかなかウィットに富んでますね。
・痛いところを突いてくる「オリンパスE-3」の広告
【参考記事】
・Olympus SP-570UZ: Ultra zoom | Ads of the World: Creative Advertising Archive & Community
http://adsoftheworld.com/media/print/olympus_sp570uz_ultra_zoom
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