ユーザーから批判を浴びている下記の件ですが、実はユーザーにとってはそれほど大きな影響はないと思います。
・ドコモ、iメニューのサイト順位を入札で決定へ–6月より導入
http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20373070,00.htm
NTTドコモはiモードのポータルサイト「iメニュー」において、公式サイトの表示順位決定方式を変更する。これまでは利用者数順に並べていたが、6月からは入札額の高い順に表示する。
というのも、ネット上では「これまで人気順だったのに、お金で順位が買えてしまうようになるのはいかがなものか」という意見が多いようですが、正しくはこれまでもiメニューの表示順位ってお金で動いていた部分が大きかったと記憶しています。
なぜなら、勘違いしている人も多いのですが、これまでの順位に影響を与えていた「利用者数」がいったい何を指しているかというと、これは各公式サイトの登録ユーザー数のことでもなければ、iメニュー経由でサイトへアクセスしたユーザー数のことでもありません。正確には各サイトの毎月のユニークユーザー数を指します(※)。
だから、実際には表示順位が利用者数順の時からすでに、各サイトは表示順位を上げるために、お金を使ってSEOやバナー広告、検索連動型広告、アフィリエイトなど、さまざまなサイト誘導手法を駆使して、ユニークユーザー数を稼ぐことに注力していたわけです(流入経路を多くした方が、ユニークユーザー数を稼ぐには適しているわけですし)。
つまり、利用者数順の時から実はすでに、いろいろなサイト誘導手法にお金をつぎ込める資金力のある企業ほど上位に表示されるということはこれまでも起きていた。だから、iメニューの表示順位を利用者数順から入札額の高い順に変更したところで、表示順位は今とさほど変わらないはずです。
そう考えると、ドコモの以下の説明は意図的なウソが含まれているわけですね。
今回の施策について、ドコモでは「利用者数では順位の変動があまりなく、入札制を導入することで活性化を図るのが目的」と説明している。
それは、例えば今回あえてすべてのカテゴリを入札制による順位決定方式に切り替えるのではなく、競争の激しい10のカテゴリ(別の言い方をすれば、ユニークユーザー数を稼ぐためにこれまでさまざまなサイト誘導手法にお金が使われていたカテゴリ)だけを選んで入札制を採用したドコモの姿勢を見ても明らかです。
では何が変わるのかと思われるでしょうが、おそらく今回の変更によって影響があるのは単純にお金の流れだけの話です。
これまではSEOやバナー広告、検索連動型広告、アフィリエイトなど、さまざまなサイト誘導手法を駆使するために公式サイトの運営会社から広告代理店や媒体社に落ちていたお金がドコモ(D2C含む)に流れるようになるってことだけでしょう。
例えるなら、広告代理店や媒体社に落ちていたお金をドコモが入札制というゴールデンハンマーを使って、自分のところに引き寄せようとしてしているってことでしょうね。
そうでなければ、ドコモだってバカじゃないから、ユーザーから批判されるのをわかっていながら、こういう変更を打ち出してはこないはずです。
まぁ、でも今回の件で公式メニューに対するユーザーの心象が少し悪化したと思うので、公式メニューの存在意義がまた少し揺らいだことは事実でしょうね。
※ 念のため検索して調べてみたんですが、iメニューの利用者数順の「利用者数」がいったい何を指し示しているのかをきちんと説明している情報ってないんですね。ウラが取れていないので、もしかしたら事実誤認があるかもしれません。その場合はご指摘いただければ幸いです。
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