歌舞伎町の人情不動産屋さんに学ぶ、広告(PR)会社の本来あるべき姿

Book, Amazon, Advertising, TV Contents Add comments
���Ƃœǂ� Tweet This

昨日の話になるのですが、日本テレビで放送されている「スッキリ!!」というワイドショー番組を観ていたら、新宿・歌舞伎町で不動産業を営む「ホクトシステム」という会社の特集をやっていました。

この会社、有名な会社なので知っている方は知っていると思いますが、物件の契約の際に敷金や礼金、保証人、仲介手数料が一切不要というのを売りにして、歌舞伎町で水商売をしている方々をターゲットに商売している会社です。

水商売をしている方たちは、どうしても普通の不動産物件だとなかなか貸してもらえないので、そうした方々の駆け込み寺のような存在にもなっています(そのぶん、月々の家賃は少々お高めですけどね)。

で、ここからが本題なのですが、その特集のなかで、最近離婚調停を終えたばかりという若い母親が小学校1年生の子供を連れてこの会社へやってきます。

話を聞くところによると、「母子家庭だとなかなか物件を貸してくれない」ということで、この母親は最後の頼みの綱として「ホクトシステム」に駆け込んだらしい。

それで、この「ホクトシステム」がその母親に普通に物件を貸してメデタシメデタシって話だったら、わざわざ取り上げないんですが、この「ホクトシステム」のオーナーさん、その話を聞いて母親にこんな話をし始めます。

「子供さん、転校することになっちゃいますね。それに、ウチの物件だと普通長くても3~4年が限度だからねぇ(また転校することになっちゃうね)」

そして、なんとこのオーナーさん、親子が住んでいる地域で物件を貸してくれそうな不動産さんをいくつかピックアップして紹介してあげたりしています。しかも無料で。

その後、テレビには今のやり取りが何も理解できていないであろう子供が、母親の横をスキップして帰って行く映像が映し出されます。なんという人情劇でしょう。ちょっと心洗われる話ですよね。

でも、これを観ていて私が感じたのは、ちょっとした自戒の念。

というのも、私はかつてネット系の広告会社に在籍していたわけですが、正直な話、ネット広告というのはすべての業種・業態・企業に対して効果を上げられる万能広告ツールではないわけです(どの広告も同様ですが)。

ところが、「どうしてもネット広告やりたいんです」なんて企業から問い合わせをいただくと、内心では「うーん、この会社だとネットでどんなに広告打っても、あまり効果出ないだろうなぁ。どっちかと言えば、オフライン広告かPRだろうな」なんて思いながらも、「そうですか。じゃあやりましょう」なんて口では言っちゃていたわけです。

当時の会社では相当トンガっていた方の私だったけど、それでも悲しいかなサラリーマン根性は払拭できずに、広告主の利益よりも会社のノルマを重視していたわけですね。ほんとにバカ。

でも、最近になって気付きました。それじゃイカンということに。

そんな風に受注しても結局効果なんか出ないので、その広告主とも結局短期でのお付き合いになっちゃうんですよね。しかも、最後はあまり良い関係で取引が終わるわけじゃない。

でも、もしそこで本当に相手のことを思って、オフライン広告やPRが得意な会社を紹介していれば、どうなのでしょう。きっと、その会社はこちらの対応に好意を抱いて、お付き合いのある会社を紹介してくれたり、良い評判を広めてくれたりするはず。

つまり、短期的な利益は得られなくても、将来的により大きな利益を得られる可能性がある。

こんな話をすると、多くの人から「それって理想論」とか、「そんなことやってる会社なんてない」って言われたりするんですが、業界は違えども、この「ホクトシステム」という会社はそれをちゃんと実行したわけです。

これにはほんと、「自分が考えていることって、決して間違っているわけじゃない」という勇気をもらいました。

で、さきほどのエントリーでも紹介した『そんなんじゃクチコミしないよ。』という本の「ネットクチコミ座談会」というコンテンツなかで、河野さんも同様のことを語っています(「ネットクチコミ座談会」の全文はネットで公開中。ぜひとも読むべし)。

少々長いですが、最後にその一節を引用させていただきます。

「広告主にとって一番いい結果を出そうと思ったら、広告も広報も、もちろんクチコミも全部使えばいいんです。最適な組み合わせで。商品と消費者をどうやって繋いであげるかとか、どうやってメッセージを届けてあげるかとか、本当はそれが問題のすべてなんだけど、そうじゃないところで問題が出ている。例えばうちはPR会社だからヤフーのバナーは買えないとか、うちはイベントやったことがないからイベントはとりあえず提案内容から外しましょうとか。自分にできることとか自分のやりたいこと、その代理店の社内事情も含めて、提案内容がどんどん理想からかけ離れたものになってしまう。それを見抜けない広告主にも問題はあるかもしれないし、オリエンテーションの下手さがそもそもの原因かもしれない。ここのミスマッチというか、うまくいっていない部分を解消するには、まず広告主が変わらなくちゃいけないし、代理店ももう少し広い提案ができるように変わらなくちゃいけない。そうなったときに新しいプロモーションやマーケティングが生まれるんだと思います」

そんなんじゃクチコミしないよ。 <ネットだけでブームは作れない!新ネットマーケティング読本/>” /></a></td>
<td valign=そんなんじゃクチコミしないよ。 < ネットだけでブームは作れない!新ネットマーケティング読本>
河野 武

技術評論社 2008-03-19
売り上げランキング : 1299
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る by G-Tools

Related Posts
  • 関連する記事はありません


Trackback URL

Trackbacks

Comments

Comment feed

Comment





XHTML: You can use these tags:
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <code> <em> <i> <strike> <strong>

WP Theme & Icons by N.Design Studio
Entries RSS Comments RSS ログイン