『東京ストリート陸上』をほうふつとさせるアディダスのCM

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昨年5月に、東京・丸の内で行なわれた『東京ストリート陸上』というイベントを覚えているでしょうか?

世界陸上で2度の銅メダリストとなった為末大選手が、テレビ番組『クイズ$ミリオネア』で1,000万円の賞金を獲得したことから発起人となり、一流アスリートを集めて東京駅近くの丸ビル前で開催された陸上競技のイベントです。

今回紹介するアディダスのCMも、そんな『東京ストリート陸上』をほうふつとさせる内容で、街中でさまざまなスポーツを楽しんでいるようすが撮影されたものとなっています。

しかも、そのスポーツはまったくのオリジナル競技。

50mハードルくぐり抜け競争に始まり、ストリート・フェンシングやベリー跳び限定高跳び、カフェ・ピンポン、ブランコ幅跳び、パラソル槍投げ、自由形平均台、10m爆弾飛び込みなど、意味不明な競技ばかりですが、軽快なリズムに乗せてテンポ良く編集された映像が何ともカッコイイです。

<p><em>There is embedded content here that you cannot see. Please <a href="http://souseki.search4search.net/2008/03/05/adidas-originals-games/">open the post in a web browser</a> to see this.</em></p>

ただし、あえて言わせてもらうと問題点もあります。それは、このCMは別にアディダスじゃなくてもできる内容だよね、という点。

『Web2.0でビジネスが変わる』という本には、そうしたスポーツ・ブランドの広告戦略について、次のような問題点が指摘されています。

 ナイキやアディダス、そしてプーマの広告を覚えているだろうか? 最新の映像やカメラワークで斬新なアプローチがなされている。しかし、最後のロゴを取り換えてみても、それに気づく人はほとんどいない。実際に、僕が教えている大学で、アディダスのCM映像のエンディングロゴをナイキに換えて実験してみたところ、映像中にはアディダスの製品が露出されているにもかかわらず、学生の大半はそのCMをナイキのCMだと勘違いしていた。仮にプーマのロゴに差し替えても結果は同様だろう。

今回紹介したCMも確かにカッコイイCMですが、ではアディダスならではの何かがあるかというと、必ずしも「YES」とは言えない内容です。

いかにカッコイイCMを制作しても、それが視聴者のブランドへの愛着に直結しなければ意味がないので、これではクリエイターの自己満足とも取られかねません。

もちろん、広告だけではそのブランドならではのイメージを確立することは出来ませんが、ただカッコイイCMを作って終わりではなく、そうしたブランドの独自性まで考えてCMを制作していかないと、今後広告会社の存在価値は低下するのではないかという気はします。

【参考記事】
・為末「ミリオネア」の賞金1000万円を1日で使いきる - Ameba News [アメーバニュース]
http://news.ameba.jp/2007/05/4906.php
・TV-spot “adidas: Originals Games”[Advertolog.com]
http://www.advertolog.com/paedia/reels/2008/3/4/510785/

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