コロンビアの新聞「El Tiempo Newspaper」が行なったキャンペーンは、今後のマス媒体の正しい方向性を指し示しているのかもしれません。
2月4日付けの「El Tiempo Newspaper」の1面は、ほとんどすべての文字が鏡写しで印刷され、写真に写る人たちも皆、なぜか背中を向けています。唯一正しく印刷された白抜きの文字には次のようなメッセージが。
「Darle la espalda al problema no va a hacer que desaparezca. Hoy,sal a marchar. (問題に背を向けていても、問題は解決しません。今日、行進に参加してください。)」
実はこれは、読者に対して、同日に行なわれる反政府武装組織「FARC(コロンビア革命軍)」が誘拐した人たちの解放を求めるデモ行進に参加するように訴えるメッセージです。
「AIDMA」にしろ「AISAS」にしろ、人々に「Action(行動)」を起こさせるためには、「Attention(注意)」と「Interest(関心)」を喚起する必要があります。
ですが、ネット媒体はどうしてもユーザーは自らの関心領域の情報だけを拾う傾向があり、すでに「Attention(注意)」や「Interest(関心)」の後の行動を促す媒体という側面を強く持っています。
それに対し、こうした新聞やテレビ、ラジオといったマス媒体は、多くの人々が目を向けてこなかったことに対し、「Attention(注意)」や「Interest(関心)」を喚起し、「Action(行動)」のキッカケを生み出せる強みを持っています。
このように、マス媒体に携わる人たちが「Attention(注意)」や「Interest(関心)」を喚起する仕組みや仕掛けを考えていければ、マス媒体の存在価値はまだまだ十分にあるのではないでしょうか?
さらに、この「El Tiempo Newspaper」ですが、インターネットへの取り組み姿勢でも日本の大手新聞社よりも先を行っていて、YouTubeにブランド・チャンネルを開設し、アップロードしたニュース動画を公式サイトに貼り付けて使っています。
■ YouTube - eltiempotvチャンネル
http://jp.youtube.com/eltiempotv

「問題に背を向けていても、問題は解決しません。今すぐ行動してください」。
日本の新聞社にそう問いかけたくなるコロンビアの新聞社の先進的な事例です。
【参考記事】
・El Tiempo Newspaper: Face the problem | Ads of the World: Creative Advertising Archive & Community
http://adsoftheworld.com/media/print/el_tiempo_newspaper_face_problem
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