「Googleの危うさと広告の本質」を考えるより「人間の本質」を考えようよ
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さてさて、批判的な記事は封印すると言ってはみたものの、先日の広告系ブロガー新年会・スピンオフ会でもちょっぴり話題になったCNETのコラム「Googleの危うさと広告の本質」については、後出しジャンケンながら何か言っておかないと(何となく内輪だけの堅苦しい議論になっちゃってる気がするし)。
・Googleの危うさと広告の本質:コラム - CNET Japan
http://japan.cnet.com/column/netad/story/0,3800075540,20368039,00.htm
でも、感情的に激烈に批判するわけじゃないですよ。広告業界にとっては自分たちが扱う広告というものについての議論を“多少”なりとも活発化させたという意味では、“それなり”に意義のあるコラムだったと思うし。
ただし、全体的に読んで感じる大きな問題点は、結局何が言いたいのかよくわかんなかったということ。広告マンなら自分が何を言いたいのか、もっと噛み砕いてわかりやすく伝えたほうがいいんじゃないかな、という気はしましたね。
おそらくタイトルが示す「広告の本質」について書いたくだりというのは、「元来、広告というものは有限であり希少性があるからこそユーザーにとって価値があるのです。また広告掲載箇所は、“広告である”とユーザーから認められ、その上で広告主にとっても広告効果が高いものなのです」という部分だと思うのですが、意味がよくわかりませんでした。少なくとも、私には何がおっしゃりたいのか伝わらなかった(私の読解力に問題があるのかな?)。
それに比べて、いま広告業界で話題になっている『明日の広告』という本に書かれていた「ボクは、広告は消費者へのラブレターだと考えている。『ボクとつきあってください! ボクはあなたをきっと幸せにします!』という、消費者への強い口説きだと思っているのだ。」という一節の方が、よほど筆者の考えが強くストレートに伝わってきたなぁ。
仮に「広告の本質」が企業から消費者へのラブレターのようなものだと考えたら、広告会社は、昔で言うところの渋谷・恋文横丁にいたようなラブレターの代筆屋なわけでしょ? そうしたら、CNETのコラムの文章は、ラブレターの代筆屋としては落第点だな。なにしろ、読み手に言いたいことが伝わらないんだから。
それにね、オンライン広告がユーザーに付きまとって“気持ち悪さ”を与えるのではないかとか、そういうユーザーのリサーチデータがあるとか書いてあったけど、トム・クルーズ主演の『マイノリティ・リポート』って映画は観てないのかなぁ? 別に付きまとって気持ち悪い広告を作ろうと思えば、それはオフライン広告でも実現する可能性は十分にあるわけで。
きっと、そういうことが可能になった時に問題になるのは、広告マンが「広告の本質」を捉えているかどうかということより、「人間の本質」を捉えているかどうかなんじゃないかな?
小学校の道徳の時間にきっと習ったでしょ? 「自分がやられて嫌なことは、他人にも絶対やっちゃいけませんよ」って。
きっと技術の進化によって、広告のターゲティングとか表現方法って、もっといろいろなことができるようになると思うけど、その時に重要なのは「広告の本質」の話じゃなくて、そういう「人間の本質」を語れる広告マンがどれだけいるかだと思うなぁ。
広告マンだって広告マンである以前に、1人のユーザーであり1人の人間なんだから、それぐらいは想像できるでしょ? というより、それぐらいの想像力も持ち合わせていないような人は、絶対的に広告業界には向いていないと思うけどね。
個人的には、これからも広告に携わる仕事をしていきたいし、今はその仕事で死ぬまでご飯を食べていければ幸せだなぁと考えているので、クライアントにどんなにせがまれても、広告が人から嫌われて、業界を死滅させるようなことには加担したくないと考えています。
それより、こんな具合に、広告なんだけど広告以外にも人様の役に立つ要素があって、みんなから「何だか良いよね、この広告」って思われて、結果的にはクライアントさんも人様から愛してもらえるような広告っていうものを、頭をひねって考えていけたら幸せだろうな、って思います。
【参考記事】
・Pam’s Bras: Table | Ads of the World: Creative Advertising Archive & Community
http://adsoftheworld.com/media/ambient/pams_bras_table
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明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045) (アスキー新書 45) 佐藤 尚之 アスキー 2008-01-10 |
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マイノリティ・リポート トム・クルーズ コリン・ファレル サマンサ・モートン 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2006-11-10 |







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