「カフェ ベローチェ」を運営するシャノアールが、「人気カフェチェーンランキング」最下位評価で講談社を提訴

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あ~ぁ、やっちゃったなというニュースです。

これ、講談社じゃなく、シャノアールの対応に対してね。

・「ベローチェ」が講談社提訴 「おとなの週末」でランク最下位にされ - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080213/trl0802132046015-n1.htm

 月刊誌「おとなの週末」に掲載されたコーヒーチェーンのランキングで名誉を傷付けられたとして、コーヒーチェーン「カフェ ベローチェ」を運営するシャノアール(本社・東京都豊島区)が、出版元の講談社(本社・東京都文京区)に1100万円の損害賠償と出版差し止めなどを求める訴訟を東京地裁に起こしていたことが13日、分かった。シャノアール側は「ブランドイメージに重大な影響を与えるもので被害は甚大」と主張している。

一方では「人気カフェチェーンランキング」という記事の発想自体はネットでも頻繁に見かけるような内容なので、コンテンツ制作のプロとしての講談社の力量は悲しくなるわけですが、この件に関してはシャノアールが大人げなさ過ぎです。

それこそ私がシャノアールの広報担当なら、逆にガッツポーズものですよ。こんなチャンスは滅多にない。いまひとつインパクトに欠けるブービーなんかではなく、ビリに選んでくれたことに対して、講談社に感謝したくなるほどです。

こうした時の企業の対応としては、ぜひネットの世界の事例を参考にして欲しい。ネガティブな評価に対してネガティブな対応をしても、結局は際限の無いネガティブ・スパイラルに陥るだけで、メリットがないどころが、良くて両者痛み分けで終わるのが落ちです。

こういう時は、ネガティブな評価を発する相手の力を利用して、逆に「うっちゃる」ぐらいの対応力がないと。

例えば、私なら誌面の拡大コピーを店頭に貼り出して、「人気カフェチェーンランキングで最下位になっちゃいました(; ̄Д ̄) 本当に最下位が正しい評価なのか、ぜひ皆さんが当店で確かめてください」なんて、自虐ネタPRで応酬。

さらに、公式サイトでもこの件を取り上げて、「カフェ ベローチェが『おとなの週末』の『人気カフェチェーンランキング』で見事最下位を獲得!」ってプレスリリースも大々的に出しちゃうな。

その方がよっぽど大人の対応で、ブログなどで好意的に取り上げられるネタにもなり得る。

提訴にまで発展させるなんて愚の骨頂。みすみすチャンスを逃したようなもんです。

少なくとも、提訴に発展したことで、こうしてネガティブな記事を書く人間がいるわけで、まさにネガティブ・スパイラルです。

追記:
実はSouseki、元雑誌編集者だったりします。

当時は企業さんを取材して記事を書くこともあったのですが、なかには取材後にできあがった校正刷りの記事を見て、修正を求めてくる広報担当者がいました。もちろん、それが事実と異なることを指摘するのであれば全然ありがたいんですが、必ずしもそうではない。

最も多かったのが、「この部分はこうしてもらった方が、ウチのPRになります」という指摘。

こちらとしても、せっかく取材に協力いただいているので悪くは書かないという基本姿勢でいますから、最初の段階から絶対的に書いている内容は企業にとってデメリットになるような話ではない。というより、プロの編集者の視点で、どうすれば取材先企業の魅力が読者に伝わるかを真剣に考えて書いている。でも、それでも修正しろと言う。

正直、この時点で、編集者としてはその企業に良いイメージは抱きません。もちろんプロとしてのプライドもありますし。。。

それに、あくまでも雑誌の記事はその雑誌を買ってくれる読者を第一に考えて書きますから、協力してくれた企業のPRなんてのは、編集者にとってはおまけみたいなもの。編集者としては、「そんなに自社のPRをしたいなら、広告を出稿してください」と喉から出かかるのを必死に押さえて、そこで企業を説得したり、妥協点を探ったりしています。

で、ここからが本題です。

当然、特集記事になると、同じ業界の企業を何社も取材して記事を書いたりするわけです。でも、上で説明したように難癖付けてくる企業と、すんなりOKをくれる企業があったりする。そういう場合に編集者が取る対応っていったいどうなると思います?

次回以降の企画で、同様の記事を作成しなければならなくなった時に、すんなり行く企業を持ち上げて、難癖付けてくる企業をこき下ろして書くわけではありません。

難癖付けてくる企業を単純に取材先リストから外すんです。つまり、記事で取り上げない。無視するということ。

しかも、出版業界って意外と狭い業界なので、そういう噂って結構早く広まりますから、業界内には取材先として不適格な企業のブラックリストのようなものが出来上がる(本当にブラックリストが存在するわけではありません)。こうなると最悪。

よく、「叱ってもらえるうちが華」という言葉を聞きますが、まさにこれ。

ということで、出版社が次回以降「人気カフェチェーンランキング」をやったら、確実にシャノアールは対象から外されるわけですね。存在自体が抹殺される。

きっと、今回の訴訟は1,100万円の損害賠償を勝ち取ったとしても、シャノアールにとっては、それ以上に高くつくことになること必至です。

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