うーん、悩む。
この広告をどう捉えるべきか?
意味深な写真で、いかにもAttentionを喚起しそう。
それに、コピーも衝撃的で、この事実を初めて知る人も多いはず(実際、私もそのうちの一人)。
BAD WATER KILLS MORE CHILDREN THAN WAR.(汚水が戦争よりも多くの子供たちを殺している)
でも、全体的にはまるでファッションビルの広告かのように、かなり洗練された印象を受ける。それこそ、額に入れて部屋に飾っても違和感がないぐらい。
こうした公共広告を見て悩むのは、目を背けたくなるような現実を多くの人に知ってもらうために、かなりマイルドに味付けして伝えていることが正解なのか、ということ。
それとも、ありのままの悲惨な現実を伝えて、たとえ一瞬嫌悪感を抱くようなものであっても、目を背けている人たちの首根っこを掴んで、無理やりにでも目に飛び込ませることが正解なのだろうか。
昔、湾岸戦争やイラク戦争を伝えるニュース映像で繰り返し流された米軍の空爆映像は、まるで戦闘機を操縦するテレビゲームのコックピットから見るような光景だった。そこには、その空爆によって亡くなっていく人たちのもだえ苦しむ姿は無い。
だから、映像を見ていても、戦争によって人が死ぬというリアリティが欠如し、戦争の本当の恐ろしさがまるで伝わってこなかった気がする。
こうした公共広告はリアリティを削っても多くの人に関心をもってもらうことが重要なのか、それとも現実をありのままに伝えて、本当のことを知ってもらうことが重要なのか。
このユニセフの広告を見て、いまひとつ答えがみつからずに悩んでいる。
【参考記事】
・Unicef - Bad Water Kills ads - AdverBox Advertising Blog
http://www.adverbox.com/unicef-bad-water-kills/
- WSSCCの公共広告は正直スゲェと思う
- 「私たちはこれを過去のものにしなければなりません」というセーブ・ザ・チルドレンの広告と日本の素晴らしい広告ウーマンについて
- メッセージが深く胸に突き刺さるウォータースクリーンを使った公共広告
- ブラックユーモアが効いた、いかにもアメリカ~ンなアメリカン航空の広告?
- これは伝わる! 公園の樹木で商品機能を語る「Rubin Freshness Bags」の広告


市川伸一(

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