いよいよ2月3日に開催されるスポーツ界と広告界(?)の一大イベント、NFL王座決定戦「スーパーボウル」ですが、テレビ中継を担当する米FOXテレビが大統領候補のCMを流さないという方針を決定し、ニュースになっています。
・大統領候補のCMダメ 高視聴率のスーパーボウル中継[asahi.com]
http://www.asahi.com/sports/update/0126/JJT200801260007.html
米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)の王座決定戦「スーパーボウル」を生中継する米FOXテレビは、試合中のCM放映権を大統領候補には販売しない方針を明らかにした。米テレビ業界誌テレビジョンウイーク(電子版)が25日までに報じた。
FOXテレビは「全候補に平等な機会が与えられない1回限りの特定番組では、放送局は政見の放送を拒否できる」と定めた米連邦通信委員会(FCC)の規則に基づき、今回の措置を決めたという。
まぁ、選挙を資金力勝負にしないためにも、妥当な判断と言えなくもなさそうです。
ところで、この「スーパーボウル」ですが、毎年9,000万人以上がテレビ観戦するというだけあり、さきほども述べたように広告界にとってもひとつのお祭りのようになっています。
CM放映権料は当然高額になりますし、広告主も「スーパーボウル」に向けて話題になりそうな面白いCMをぶつけてくるので、結構楽しみにしている人も多いです。
そんな「スーパーボウル」のCMですが、広告市場などの調査を行なうTNS Media Intelligenceという会社が1月17日、過去のスーパーボウルのCM放映権料の推移データを発表しています。
■ TNS Media Intelligence Reports Super Bowl Spending Reached $1.84 Billion over the Past 20 Years
http://www.tns-mi.com/news/01172008.htm

データを見てみると、30秒ユニットのCM放映権料は2006年をピークに、昨年はやや値下がりしているようです。
この他、新たな広告主の数や放送時間に占めるCM放送時間の割合、野球のワールドシリーズや学生バスケットボールの準決勝戦(NCAA Basketball Men’s Final Four)のCM放映権料との比較など、なかなか面白いデータがそろっています。
ところで、「スーパーボウル」のCMと言えば、伝説化している1984年のアップル・マッキントッシュのCMについて語らないわけにはいかないでしょう。
このCMは、映画『ブレードランナー』や『エイリアン 』、『グラディエーター』などの監督として知られるリドリー・スコットが製作したものですが、このCMが「スーパーボウル」のCM枠で1度だけ流されて話題になったことが、その後の「スーパーボウル」のCM放映権料の高騰を招きました。
それに、意外と知られていないのですが、実はこのCMは本当はお蔵入りするはずのCMだったということ。
放送前にアップルの役員会で最終版を披露したところ、スティーブ・ジョブスと副社長のフロイド・クバム以外の役員からは酷評され、それまでに購入していた「スーパーボウル」のCM放映権をすべて売却し、放送しない約束になっていたそうです。
ところが、副社長のフロイド・クバムは、ちゃっかり1枠だけ売らないで残しておいた。
すると、そのたった1回の放送が話題になり、大きなブランド・イメージの向上につながったそうです。
この話は私の大好きな話なのですが、『バズ・マーケティング』という本の第10章(P.185-197)で詳しく述べられていますので、ぜひ立ち読みしてでもお読みになることをおすすめします。
【参考記事】
・スーパーボウルのCM - My Life Between Silicon Valley and Japan
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20070204/p1
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