競馬が“みんなと楽しむもの”なら、競輪は“人生を賭した勝負”だ

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さっきテレビで見て、気になった競輪のCM。

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公営ギャンブルの広告といえば、最近では中央競馬が人気芸能人を使って「みんなで競馬!CLUB KEIBA」という楽しさを演出したポップなCMを流しているだけに、その対比として見るととても奥深い。

競馬は昔ほどの人気がないとは言え、すでにギャンブルというよりもひとつのレジャーになっている。それに対して、競輪はやはりどことなくダーティで無骨な男たちの博打街道まっしぐらな印象。「負けても何だか楽しい」なんてセリフはとてもじゃないが軽々しく使えない。

そういう自らのイメージをわかった上でか、あえてイメージを否定するのではなく、突き詰めて人生にまでなぞらえてしまうあたりに凄味を感じさせる。

しかも、1つ1つのセリフに重みがある。

「エリートでいること。人の上に立つこと。それが俺の人生」

「そういうお前みたいな現場を知らないアマチャンと闘う。それが俺の人生」

「大学も会社も2流。でも、この人生を2流とは言わせない」

「東京だけが成功か? 誰が故郷を守ってるんだよ」

「体張って汗をかく。そういう生き方しか俺は知らない」

「親の家業を継ぐしかなかった。周りは遊んでいたのに…」

「誰にも縛られない。自由で気ままな人生」

「平凡でも小さな幸せがあればそれでいい」

「第2の人生って何だよ? 俺は1度も終わってないよ」

最後の直線、「邪魔するな」、「どけっ!」、「負けるかっ!」の罵声が飛び交う。

深い。深すぎる。

なんか1分30秒のCMに人生のドラマが凝縮されている。

見終わるとどっと疲れるけど、これってどことなく良い映画を見終わった時の心地よい疲労感に似ている。

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