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テレビ好きの私はお正月にテレビを観まくっていたのですが、その時によく見かけたのが任天堂のテレビCMでした。
今回のエントリーでは、そんなヘビー・ローテーションで流れる任天堂のテレビCMを観ながら、少しばかり感じたことに触れたいと思います。
ご存知のように任天堂はこのところ「Wii」や「Wii Fit」、「Nintendo DS」などが快進撃を続けているわけですが、この好調の背景には巧みなエクスペリエンス・マーケティングが潜んでいるのではないかと感じました。
ちなみに、エクスペリエンス・マーケティングというのは、モノではなく体験を売るという考え方のマーケティング手法ですが、これについては藤村正宏さんが書かれた本が参考になると思います。
そのなかの1冊、『「せまく」売れ!「高く」売れ!「価値」で売れ!』という本には、次のような説明があります。
日産のワゴン車のCMに、「モノより思い出」というコピーがあります。
これなんかは、車の性能のことはな~んにも言っていませんよね。
ただ子供たちが、川で魚を捕って歓声をあげ、お父さんに自慢げに魚を見せている。
子供たちは、いつの時代もお父さんやお母さんと過ごす時間を一番欲しがっていると気づかせてくれる、素晴らしいCMです。
少し前のホンダのワゴン車もそうでしたね。
「こどもと一緒にどこいこう?」というコピーでした。
いずれも現象としては、「ワゴン車」という自動車が売れているのですけれども、買っているほうはけっして「ワゴン車」を買っているわけではないのです。
このワゴン車を手に入れることで得られる、「新しい日常」あるいは「あこがれのライフスタイル」が売れているわけです。(49-50ページ)
「なるほど~」という感じですよね。
ところで、話は任天堂のテレビCMに戻りますが、最近放送されている任天堂のテレビCMを思い出してみてください。
ほとんどのテレビCMで、他社のゲーム機やゲームソフトのCMに比べて、ゲーム画面を写している時間が極端に短いということがわかりますか? 逆に言うと、かなりの時間をゲームをプレイしている人の動きや表情に費やしているんです。
この流れって、私が記憶している限りでは、松嶋菜々子さんが出演した「もっと脳トレ」のテレビCMあたりからだと思いますが、こうしたゲームをプレイしている人を撮影したCMって、ゲームを売るという発想ではなくて、ゲームがある生活を売るという発想で作っているんじゃないかと思うわけです。
だって、消費者にとっては、ゲーム画面を見せられるより、ゲームを本気で楽しんでいる人たちの動きや表情を見た方が、この商品を買ったらどんな楽しい体験が待っているかというのが一目瞭然なわけですから。
こうした姿勢は実は任天堂の公式サイトにもクッキリ表れていて、Webサイトを訪れてもらうと、驚くぐらいにあらゆるページにゲームを体験している人たちの映像が隠されていることがわかります。
これってまさにエクスペリエンス・マーケティングのお手本じゃないかなぁ、な~んて雑煮片手にテレビを観ながら、正月早々ちょっと考えてしまったわけです。
■ 任天堂ホームページ
http://www.nintendo.co.jp/

■ Wii.com JP
http://wii.com/jp/

■ Touch-DS.jp - My First Touch! DS
http://touch-ds.jp/mft/index.html

【参考記事】
・“もっと脳トレ”がチェックした、松嶋菜々子さんの脳年齢はなんと!?――任天堂、ニンテンドーDS向け“Touch! Generation”シリーズの新作2タイトルを発表
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2005/12/26/659758-000.html
・『もっと脳トレ』TV-CMに松嶋菜々子さん! DSの快進撃が伝えられた任天堂発表会
http://www.dengekionline.com/data/news/2005/12/26/9346fdaae323e306ae56df5039434341.html
・松嶋菜々子新CM、Nintendo DS「もっとえいご漬け」Yes篇 (nOObs)
http://www.schaft.net/n00bs/2007/03/29001927.html
| 「せまく」売れ!「高く」売れ!「価値」で売れ!―満腹な消費者が喜んで財布の口を開ける商品戦略・サービス戦略 |
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藤村 正宏
オーエス出版 2003-02 |
| 2時間でわかる!「モノ」を売るな!「体験」を売れ!―エクスペリエンス・マーケティングがあなたの会社を救う! (2時間でわかる!) |
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藤村 正宏
オーエス出版 2001-08 |
| 2時間でわかる!「ニーズ」を聞くな!「体験」を売れ!―エクスペリエンス・マーケティングでお客に「感動」を与える。 (2時間でわかる!) |
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藤村 正宏
オーエス出版 2002-01 |
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