受験生を狙った大手食品メーカーの安易な悪徳ダジャレ商法に苦言を呈する

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・ポッキーは「キッポー」 受験シーズンに各社知恵比べ[asahi.com]
http://www.asahi.com/life/update/1231/OSK200712310008.html

 ポッキーは逆さに読むと「キッポー(吉報)」、五角(合格)形の箱のチョコレート……。新年を迎え、いよいよ受験シーズンも間近。食品メーカーが合格や勝ちを連想する名をつけた商品に力を入れている。値上げや少子高齢化による消費の落ち込みを感じさせない、活気あふれる市場だ。
江崎グリコは、ポッキーを買うと抽選で5000人に、パッケージの文字や写真が逆さまに印刷された「キッポー(吉報)ポッキー」が当たる企画を実施中だ。フルタ製菓は五角の箱に「成功YEAR!(イヤー)」と印刷した「セコイヤチョコ」を12月に発売した。
夜食として人気のカップめんではエースコックが同月、「必ず!スーパー勝っプ」を発売。日清食品も「チキンラーメン」などの具材に「開運祈願!ひらけゴマ」「スコーン!と合格」など意味づけを加えた応援版を7日に出す。敷島製パンは「きっ十勝あんたっぷりサンドロール」などを販売している。
エースコックの場合、昨シーズン、「カレーうどん」の「うカレーうどん」版を出すと、同商品全体で通常の4倍売れた。同社は「スーパーも特設棚で盛り上げ、少子化の逆風を感じさせない活気ある市場」と話す。
命名モノは、ネスレコンフェクショナリー(神戸市)の「キットカット」が火付け役とされる。九州方言の「きっと、勝つとぉ」に似て縁起が良いと口コミで広まった。受験生が試験会場にお守りとして携えるほどの人気ぶりだ。その後、商品のファン作りに効果的、と追随するメーカーが増えている。(全文引用)

あえて言わせてもらうと、こういうやり方って大っキライ!

ワラをもつかむ思いで頑張っている受験生をナメ過ぎ。

「商品のファン作りに効果的、と追随するメーカーが増えている」って書いてあるけど、こういうことをする企業は私のようなアンチファンも作ってしまうという負の効果に目が行かないのかと不思議に思う。

常識的に考えて、人の弱みに付け入るような行為は到底マーケティングなどと呼べるものではなく、必要ない高価な壷や数珠を売りつける悪徳商法と根っこにある考え方は一緒じゃないの。

記事で触れられているように、こうしたブームの火付け役は「キットカット」だけど、この商品は最初に企業発信で受験生に広まったわけじゃなくて、消費者発信のクチコミで広まったことが重要な点。それに、話題になった後も、単に受験生を利用して売上アップを狙おうとしただけじゃなく、宣伝・販促活動ひとつひとつに受験生を応援しようとという姿勢があふれていた。

江崎グリコさん、フルタ製菓さん、エースコックさん、日清食品さん、敷島製パンさん、あなたたち何か本質的なことをはき違えてない?

ドラマ「ひとつ屋根の下」風に言わせてもらうとすれば、そこに愛はあるのかい?(古っ!)

まずは「キットカット」のマーケティングに携わった広告代理店の元副社長・関橋英作さんが書いた本を一読することから始めてください。

以下、『チーム・キットカットのきっと勝つマーケティング』より。

 みるみるうちに、キットカットは受験のお守りとしての不動の地位を構築。他社も追随してきましたが、「ウカール」や「キッチリトール」のように、駄洒落(ダジャレ)としか受け取っていない競合は敵ではありませんでした。

 はじめて会ってこんにちは、
それから一緒にお茶でも飲んでふーん、そういう人なんだと知る、
何回か会っているうちに映画の趣味が合うことに気づく、
私たちなんか気が合うねと仲良しの第一歩、
そして大の親友になり何でも相談しあう友達になる。
つまり、絆。
絆が結ばれる過程では、お互いの感情が動き、交流し、相手のココロの中に棲みこむ。そしてその中で成長する。大きくなればなるほど、その人にとっての価値も大きくなる。つまり、じぶんの価値はじぶんで決めるものではなく、相手が決めるもの。この考え方を理解しないと、現在のブランディングは理解できません。
一方的にじぶんの良さをアピールしたところで、相手のココロと交流できなければ、素通りしてしまうのです。

末筆ながら、受験生ガンバレ!

キットカットのサイトには、投稿したメッセージを神戸北野天満神社に奉納してくれる「きっとサクラサク願いの杜」や、勉強の気分転換にもなる漢字の読み取りゲームやタイピングゲームもありますよ。

■ KIT KAT BREAKTOWN
http://www.breaktown.com/
KIT KAT BREAKTOWN

2008年1月20日追記:

こんな記事もありました。

・もう一つの受験戦争? 過熱する菓子メーカー『合格祈願商品』バトル - 日経トレンディネット
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20080110/1006022/?P=1

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